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野球好き塾講師のブログ

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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか


季節はもうすっかり夏から秋へと確実にシフトしていますが、この夏に実践した英単語の暗記方法についてまとめておきます。今年の子たちはは特に英語を苦手としている子が多いので、まず英単語の取り組みをしっかりやってもらおうと考えたわけです。

・そもそも英単語をなぜ覚えなければいけなのか?
これはおそらく一番生徒に言われそうなことなので、たぶん多くの子に一番初めに話すことなのですが例えばホワイトボードに日本語でこんな例文があったとします。

変態とまともな人
で、その後に「もし君らが小学生1、2年生ぐらいで漢字が仮に読めなかったとしよう。そうするとさ…とまともな人っていうところだけで考えるしかなくなるよね。それでトマトもな人って何やねん!ってなる。もうその時点で対処しようがないよねと…」こんな話から始めるわけです。

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以前にも紹介しましたが、うちの塾が使っている英単語の教材がこれです。で、昨年からイベントとしてその単語帳の中の

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このページをやらせ全64問のうち56問以上正解できたら合格という形にしたのですが昨年これをやらせていくうちにちょっとした違和感を感じまして、対1対応のこのやり方だとおそらくできる、できないがはっきり分かれてしまうだろうと危機感を感じたわけです。しかし、一度設定してしまった以上ルールを簡単に変更するわけにもいかず、そこで求められたのが暗記が苦手な子でも何とか覚えられるというシステムの確立でした。

一対一対応の英単語テストの何が問題か
この方法自体否定はするわけではないのですが、この方法で英単語を覚えようとすると少々効率が悪いのです。そしてとにかく無駄にたくさん書いてその一時点で覚えられたとしてもおそらくはすぐに忘れてしまうのも早いかなと。

この夏実践した英単語の暗記法について_a0344573_13342084.jpg
そこで注目したのがこのページですね。この英単語集にはそれぞれ級ごとに覚えるべき単語がリストアップしてあって右側にちょっとした短いフレーズが乗っているんですね。

この夏実践した英単語の暗記法について_a0344573_13345533.jpg
そこで、その部分の英単語を消して、練習問題としてフレーズで練習するようにしてもらおうと思い。まず10級~1級までの全ての英単語を消してこういったフレーズごとに書いて覚えてもらうように指導しました。発音に自信がない子はこの時点で読み方の確認も合わせて行います。こういったフレーズをきちんと書き取ることで他の用語も覚えられるので非常に効率がよくなります。

・全部いっぺんにやろうとしない!
冒頭にのっけた単語テストを合格しようとすると少なくとも56個以上の英単語を毎回暗記していく必要があるわけですが、多くの生徒がおそらくいっぺんに全部やろうとするからできなくなると思うんですよ。なので、僕が担当した生徒については上のフレーズの写真を生徒の受ける級に応じて実施しました。64は大変な量ですが32個程度なら多少英語が苦手でも満点に近い点数を取ることができました。すると大体こんな流れになります。以下8級から受けることを決めたA君の例

A君の例 7月A日(8級の半分を小テストで実施。次回の宿題は残りの半分を小テストで暗記してくること)。
7月B日(8級の残りの半分を小テストで実施。授業が終わって前回の分を軽く確認して8級の昇級テストを実施→合格なら次の級へ)

こういうサイクルを作って進めていきました。この半分の量で実施というのは個別だからできることかもしれません。夏期講習の場合受験生の場合は特に増加授業を前提として提唱しているので必然的に受講のコマ数が増えるのでこういった授業の進め方でもかなり授業数を確保することができ上に挙げたようなスモールステップで指導をすることができました。それで生徒達は自習で英単語暗記のサイクルを確立して、こちらは英文法を比較的みっちり教え込むといううまいサイクルになっていたと思います。



・単語力はリスニングに波及する
お盆明けぐらいの模試でこういった地道なトレーニングが成果があったと思うのは意外にもリスニング。この英単語をしっかり頑張って取り組んでいた子はけっこう急激にリスニングの力が伸びていったような気がします。ちなみに自分が担当した生徒には音源を聞かせるようなリスニング対策は一切やっていないので、この英単語の特訓と文法のトレーニングとしてやった疑問詞の使い方と疑問詞の答え方に関してがしっかりできるようになり音としての単語を意味としてとらえられるようになったんだと考えています。少なくとも北辰の28点満点のリスニングのうち20点越えがちらほら見受けられたのはこの影響が大きかったかなと。今は定期テスト対策の真っ最中ですが、やはり単語をしっかりやっている子は教科書の理解や暗記のスピードも以前とは比べものにならないぐらい速くなっているので今後どうなっていくのかもう少し検証してみようと思います。

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・取り組まない子を焦らせたら影響させたら勝ち
今年もおそらく多くの塾で『英単語道場』のような企画がたくさん実施されたことと思います。うちの塾でも各生徒の級に応じてシールを貼って進めさせていきました。こんな感じで一見誰が取り組んでて、誰がやっていないかを可視化することって結構やっていない子へのプレッシャーが後になってのしかかってきます。人間は弱いもので、英単語をしっかりやりなさいといったところでなかなかやろうとしないのです。そうであるなら、やってくれる子にまずしっかり取り組ませ、やっていない子に「英単語全然やってない。周りはどんどん合格しているのにやばい~!」なんて思わせたら勝ちかなと思っています。


・英語力をつけるのはあくまで4つの柱
勘違いしてほしくないのは英単語はあくまで英語という能力を高めるための1/4でしかないということです。この記事を見たよい子がそうか!じゃあ英語を得意にするにはとにかく英単語を覚えまくればいいんだ!とか解釈してほしくないの最後に英語の力をつけるにはあくまで英文法・英熟語・英単語・英語構文の4つで成り立っているということで釘を刺しておきます。


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# by masa717h | 2018-10-11 14:19 | 指導メモ書き
昨日で埼玉西武ライオンズはパリーグの全日程を修了しました。ようやく10年ぶりに優勝したという実感が沸いてきたので久々に記事を書くことにします。


今更ながら優勝したことを実感する。_a0344573_09400254.jpg
実は、ホームゲーム最終戦球場に足を運んで見にいったんですよ。まさか、優勝がかかるような大一番の試合になるとは思わなかったけど。流石にこの日ばかりは、普段とは少し違う球場の別の顔を垣間見たような気もしました。いつもは球場にはよく自転車で行くのですが、この日はあいにくの雨だったので電車で球場へ向かったのですが………

ソフトバンクのユニホームを着た人を全くといっていいほど見かけなかった。
…2006年のCS最終戦では球場の半分以上をソフトバンクファンのウェーブで埋め尽くされた過去を思い返せばずいぶんとファンが増えたようなあと個人的には思いました。ちなみに写真を見ていただいたらおわかりいただけると思いますが、自分が観戦したのはビジターサイドの一塁側なんですがとにかく周りを見渡してもライオンズのユニホームのいでたちの人がほとんど、普段の試合なら絶対にないような光景でしたね。本当なら西武ドームで決めることができたら一番よかったのですが、おそらくはここで負けてしまったのが優勝したという実感が沸かなかったという一番の要因でしょう。春先にも今年の西武どうしちゃったの!?という記事を書きましたが、結局は2008年の際の優勝時と同じ打線と機動力の攻撃力で押し切ったという感じでしょうね。さて、ここからは長らくライオンズの記事は全く書いてないのでいくつか箇条書きで書いていこうと思います。

・組織から『個』の時代へ
西武ライオンズにはどうしても昭和の終わりごろから平成の初期ぐらいまで『黄金時代』と形容される強さがあったので渡辺監督が辞任してからどうもそのころの方向性へ無理やりゆり戻そうという感じがありました。いわば『昭和の野球観の押しつけ』といった感じが見ていて感じました。まあ、辻監督になった印象に残っているのが選手との対話を重視する姿勢です。

いつだったかの新聞記事にピッチャーのクイックモーションを測っているときに3盗行けそうだという雰囲気を感じたそうで、そのことを主力の浅村や中村に相談したときに返ってきた返事は「早いカウントで仕掛けるのなら構わない」ということです。ふつう、ランナーが1塁や2塁にいて相手ピッチャーが4番打者を対峙する際にランナーが盗塁をしかけたりするのはタブーとされています。ただ、こういった作戦が機能するのは選手が予めやりたいことを理解したうえでのことなのですね。だからこそ今シーズンあれほどの得点を上積みできたのだと思います。チームの長所をいかしたうえで、今シーズンは送りバントをしないことがよくピックアップされていましたがチームの特質を考えた際に、1点を守り切るような野球はできないからより攻撃的に相手より1点をより多くとりにいく野球を目指したのでしょう。

・山川の活躍の陰に…
今期ホームランを量産しブレイクした山川でしたが、こんな動画があったのでのっけておきます。



簡単に内容を要約すると1軍の壁に苦しんでいた山川を救ってくれたのはかつて西武に在籍していた渡辺直人のお陰だったというような内容です。それからもう1人、この動画にはありませんが引退した上本の試合が終わっても必ず打ち込みをする練習姿勢を見て、上本が「アグー(山川のあだ名)お前は練習しなくても打てるだろうけど、練習したらもっと打てるようになるぞ!」と声をかけたんだとか。そういった目には見えない陰の努力が実を結んだともいえます。

・ソフトバンクに見劣りしないような強さになった
最後の最後で(ホーム最終戦、シーズン最終戦)ソフトバンクに勝てなかったのは残念ですが、辻監督が就任してからはソフトバンクと見劣りしない強い球団になりました。現に今シーズンあソフトバンクとの直接対決で久々に勝ち越したのでそれ以前はソフトバンクとの試合を見るたびにそのレベルの違いを見せつけられ嫌な気分にされたものでしたが、特に走塁面での意識が大きかったのかなと。自分がかつて書いた昔の記事に隙あらば貪欲に次の塁を狙おうという意識が決定的に違うという内容を書きましたが、今年はパスボールで2塁ランナーがホームに返ってきたりそういった走塁面で点をもぎとったような試合もいくつか見受けられました。

・ここ最近のチームの課題は大事な試合で勝ち切ること
最後にここ近年のチームの課題は大事な試合で勝ち切ることができない点でしょう。去年のCSもファーストステージで後1勝ができずに敗退、今年も胴上げがかかる本拠地最終戦で勝てずに終わってしまったというところでしょうか。こういった試合でしっかり勝てるようになれば連覇も夢じゃないですね。まずはCS.そして日本シリーズで続いていくわけなのでぜひ松井稼頭夫の引退の花道を日本一という形で達成してもらいたいものです。







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# by masa717h | 2018-10-07 10:16 | 野球
ブログの記事すっかり放置して更新を怠っていましたがみなさまいかがお過ごしでしょうか。というか、夏期講習まっただ中のこの時期に記事を講師すると予習する時間が取れなかったり睡眠時間がとれなくなるので放置せざるをえなかったというのが正解ですね。

以前の記事にて去年は夏期講習の189コマ担当したと書きましたが今年は確実に200コマ超える勢いで授業をし続けてようやく前半が終わったところです。7月の問い合わせが急増しだして講師が持てる授業数と生徒の参加できるコマ数と、どう考えても何か足りないような気がするのですが、そこは通常の講師の3倍授業ができる俺がなんとか賄って今年の夏期講習が成立した感じがあります。
成果や手ごたえとしてはまずまずといったところでしょうか。去年はかなりレベルの高い子が多い学年でしたが、今年は勉強が苦手という子が多い学年なので、夏にやることは決まっています。昨年もやらせましたが、今年は基礎的な英単語の暗記や漢字、社会は一問一答といったような要するに暗記特訓を進めているのですが、今年の子達は昨年とはちょっと違う点が一つだけありまして…

復習の小テストを

満点を取るまで反復する子達が多い
それがどうしてなのか教えるこちらとしてはよくわかっていません。以前にも写真で見せましたが満点を取ると金のシールを張ることができ、合格なら青という形で進めていくのですが、社会の一問一答なんかはほぼ金で埋め尽くされている。もちろん、こちらがけしかけて煽ることもあるけど。ただ。合格の青で満足しないで金を取るまで受けなおす子も一定数います。ただ単に金のシールだとうれしいかならなのか、俺が怖いからなのかは知りませんが(笑)。ある生徒はみな満点とるまで結構なプレッシャーを感じます…。とのこと。もともと社会は模試の偏差値が50に届いていないようなどちらかといえば苦手という子が多いんだけれども、こういう小テストを大切にしてくれる意識はすばらしいものがあるなあと。勉強会のときから満点にこだわっていたからその副作用かなのかなあっていうのもありますね。

…生徒に勝ちグセをつけさせるのに絶好なのが、学校や授業で毎回授業の最後に実施する「確認テスト」「理解度診断テスト」の類いである。その日の授業内容についえ、授業後すぐに実施するテストなら勝ちグセをtけるのにこれ以上のものはない。(中略)

確認テストは復習が終わってから受けられるようなシステムになっていると最後である。復習の仕上げに、いかにもテストで出そうなtころ、つまり講師が「これは出ますよ」のような発言をしたところをキチンと見直して、しっかり記憶する。そうやって30分が経過したら、確認テストに取り組む。そういう確認テストの受け方ならおそらく満点近い得点がとれるだろうし、それが「勝ちグセ」をつけてくれるだろうし、授業内容を定着させてくれるだろう。せっかく塾にお金を払うなら、こういう塾を選ぶべきだ。帰りは少し遅くなっても、復習も終了し、確認テストにも合格し、今日のところはよくわかった。ああよかったと思いながら、こぐ自転車は気持ちよいだろう。教師とダラダラ雑談に興じたり、ダラしない友人たちと講師の悪口を言いながら駅への道をデレデレ歩いていく姿は正直言ってもう時代遅れである。教育効果を比較すれば、二倍も三倍も、いやそれ以上の差があるはずだ。『これを知らずに塾には通うな(今井 宏)


これに書かれていることがほぼ体現できている。もちろん、覚えるペースや塾に通塾する回数などで個人差はあるけれでおも、覚えることを一生懸命に取り組んでいるそんな学年です。これが今後どういった形で模試や定期テストに繋がっていくのかなかなかに興味深い。今はお盆休みなので、また大量に暗記課題を出しています。

昨年の反省を受けて、暗記のために取り組む教材も少し改変して取り組みやすい工夫をしたので、そのあたりはあたいずれの機会に書くことにします。7月20日から始まり、ほぼ9時~22時まで昼休憩の1時間以外ノンストップの8コマ授業。初めてやりましたが、慣れれば以外と何とかなるものです。後半戦も頑張ろうと思います。


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# by masa717h | 2018-08-13 19:24 | 指導メモ書き
しばらく更新を放置してしまっていたので、だいぶ時間が経ってしまいましたが秋田書店の週刊少年チャンピオンにて連載されたいた『ドカベン』スーパースターズ編が最終回ということで、今回は『ドカベン』について書いてみたいと思います。

出会いは文庫本

そもそも僕の世代とは『ドカベン』は少し世代がずれているのですが、僕が『ドカベン』を知るきっかけとなったのは、文庫本です。病気で入院していた兄の退屈しのぎになればと両親が買ってきたのですが、その漫画にどっぷりはまったのが弟の自分だったというお話です。ちょうど文庫本が刊行されていった時期が小学生~中学生ぐらいの頃だったので親が全巻揃えてくれました。そして文庫本が終わるころぐらい清原さんとの対談をきっかけに『ドカベン・プロ野球編」が始まりました。最初の方は読んでいたのですが、なかなかライオンズが優勝しないために…というわけでいまだに自分の手元にある漫画で全巻そろっているのは『ドカベン』と『スラムダンク』と『ラッキーマン』です。なお、『ラッキーマン』だけそぐわないと一瞬でも思った人は後で職員室に来るように(笑)

超現実的な野球漫画

もともとこの『ドカベン』は超リアルに野球を描いてる野球漫画なので、そのあまりのリアリティゆえに、現実世界で同じことが起こってしまうということがたびたびありました。例えば、甲子園での5打席連続敬→かつての松井秀喜が同じことをされています。プロ野球編でも渡辺久信のノーヒットノーランを書き、実際に達成されるということがありました。なので、困ったら水島新司さんに書いてもらえれば現実化するんじゃないかというそんな印象すら湧いてきます。それぐらい現実に即した漫画なのです。野球が知らない人が読んでも十分楽しめるなあと思います。

キャラクターの宝庫

『ドカベン』がこれほど長く続いた背景には、主人公の山田太郎以外に話を引き立てる魅力的なキャラクターがたくさんいたことでしょう。というか主人公の影がいちばん薄いんじゃないかというぐらいに。岩鬼・殿馬・里中・の3人は山田の同級生として特に魅力あるキャラクターでした。バレンタインに架空のキャラである里中に200近くチョコレートが届いたなんていう話もびっくりしたエピソードですが、ドカベン好きなら納得です。ライバルチームである土佐丸もよかったなあ。

個人的に好きなエピソード3選

ピアニストを夢見る殿馬が留学を決意した際、偶然にもあろうことか乗っていた飛行機がハイジャックにあってしまいます。そして、犯人逮捕の機転となったものの、片手が使えないほどの大怪我を負ってしまった殿馬。しかし、彼はその怪我をしたことを隠して試合に出ます。
運悪く試合早々にセカンドに打球が飛んでしまい、ライバルチームに自分の怪我の状況がばれてしまいます。山田もしまったと焦り、以降ライバルチームはセカンドに打球を集めるのですが、殿馬は怪我をしていることを感じさせないファインプレーを連発。そのあまりの守備の安定ぶりに、終盤は山田がわざとセカンドに打球が行くようなリードを展開します。←最初にセカンドに打球が行った際にしまったとか言ってたクセにこの非常ぶり。実は殿馬は陰で秘密の特訓をしていたのです。これね、塾講師がこれを読むと例えば健康上の理由とかで一時、授業を受けられなかったとしても、定期テストでの出来得る限りの準備はやらないといかないと思えるのですね。

そして定期テストと言えば、山田が入学してから常勝無敗だった明訓が弁慶高校に土をつけられ野球部の監督として赴任された大平監督。ほんとーに地味で根暗な数学教師といった風貌ですが、この人個別指導の理想の体現者だと勝手に崇拝しています。
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自分がこの先生をすげーと思うのは、出来る子はさらに出来る子に、一方で甲子園に出場したとしても成績が芳しくないので甲子園に行く前に数学の問題を作成しています。同僚の先生方から「甲子園に言って勉強させるんですか~」とドン引きされながらも、「当然だすや。文武両道のわしの方針からいくと野球ばっかしうまい今の明訓ではいかんだや」とクールに一蹴。できない子達のこともきちんと考えている。
そして名台詞「一問ずつ確実に答えをだしていくだ。…さすればたとえ50点でも、その50点は悔いのない50点だや。」の一言。要するに我々講師は早く結果を出そうと焦りすぎなのです。その行きつく先が定期テストの過去問配布だったり予想問題だったりするわけです。そうではなく例え失敗したとしても悔いがないといえるぐらい準備をしてその努力をきちんと続けることができれば
「…そのうち100点とってるだや」と。あーやっぱ、すげー先生だこの人(確信)。

どうして勉強しなければいけないのかの答えになっている
冒頭でドカベンで描かれたことは現実に起こると書きましたが、そのなかできわめてすごいと思うのは『ルールブックの盲点』ですね。例えば中学生の野球部の子に「どうして勉強しなければいけないんですか?」なんて質問をされたら自分ならこの動画見せます。



ルールを知っていなければ。この得点の成立は防ぎようがない。これ得点を入れた側はちゃんと、きちんと野球のルールを勉強している。知っていると知らないでは、こうも結果が変わってしまう。少なくとも今何をすべきかわからない中学生のうちはこういったことも含めていろんなことを勉強しておかないといけないんだよと。

ついつい懐かしくなり、持っていた文庫本をもう一度読み直してしまいました。ドカベンの最終回も冒頭のシーンが描かれなおしていましたが、きっと思い出が走馬灯のようにかけ廻ったのでしょう。自分にとっても野球をより好きにさせてくれた漫画でした。

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# by masa717h | 2018-07-14 10:56 | どうでもよいこと

オーナーから講師研修のテーマとしてノート指導をやってほしいというリクエストをもらい、先日それをやったのですが、その資料を作るにあたって過去に自分が作ってきたノートを見返していました。※なお、今日はテーマがノートなので写真をとてもふんだんに使います。あらかじめご了承ください。

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俺が過去に作成したノートで、最もダメなノートがこれ。これ、代ゼミで浪人していたときの富田先生の最初の構文の授業。とにかくいろいろ書き込みすぎてグチャグチャになってしまっている。ただ、こういった失敗から学んだことがある。
ノートの役割とは復習のしやすさを考えたものであること。
事実、自分がこのテキストの復習をしたのは夏休みに入ってからです。こんなふうに雑多になってしまうと復習をしようというい意識が起きにくい。
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教えてもらった知識を整理するとこんな感じに、構文は別のノートに書いたためだいぶスッキリして見やすくなりました。もともと自分が生徒に英語を教える際に文法。演習・教科書とノートを分けなさいというのはこういった経験から来ています。たぶん、うちの塾でいちばんノートについて口うるさく言ってくる講師だと思います。

MR&Miss コピペとは
彼らは本当によくノートをとる。それも私が青いチョークを持てば青いボールペンで赤いチョークをとれば赤いボールペンで書く。まるでわたしの選択する色に何かの意味があると信じているかのようだ(意味はないのかって?もちろん ない。ただの気分である)しかも彼れは授業中によく頷く。私が何を言っても頷く。だが、たいていの場合何もわかっていない。
もちろん、実際にはやらないがそういう彼らをみていると、思わずやりたい誘惑に駆られる。「嘘、教えてみよーかなー」。だって、おそらくどんな嘘を牛得ても彼らは頷き、ノートをとるのだ。もちろん、それは学習者として最も避けるべき行動である。授業を聞くときには、講師の発言を最大限に疑うべきだ。「疑う」からこそ人はその内容を真剣に危機、理解しようとするのである。もちろん、指導の内容が正当である場合、それで明らかに学力がつく。『キミは何のために勉強するのか』富田 一彦


ま、これ高校生でもこういった子がいてしまうということなので、ましてや中学生は…よくノートに板書させるような授業を嫌う講師の方もなかにはいるが、要するにただ板書するだけでは作業にすぎず、そこに思考の時間はないよと言いたいのでしょう。その気持ちもよくわかります。
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現代文の笹井先生に作るよう推奨された意味調べノート。当時は難しい話を何度も咀嚼しようと、必死になって何度も繰り返し見ていたなあと…。現代文は語彙力の力と比例するので、中学生以上で受講した子は必ず作成させています。後はこれを用いた小テストができればいいんですけどね。今のところは漢字の読み・書きのみになってしまっているので。そもそも漢字ができない子が多いのも苦手なこの特徴なんですけどね。小学生のうちから漢字はしっかり勉強しておいてもらいたい。
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これは、現代文の船口先生の板書。この先生は構造つまり現代文と解くうえでの道具を授けるというスタイルなので設問の解説は上、構造は下と線を引いてノートを使い分けていました。こういう工夫ができる子を育てたいものです。

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これは西先生の英作文のノート。当たり前のことながら忘れがちなのが大事なポイントは四角で囲ってあるところですね。以外とできていない講師は多いと思います。これ、一番前に座った生徒がこういったことをやっていて先生が「君はポイントをそうやって四角で囲っているのか、工夫できているね」とその生徒を褒めていたのを覚えています。で、これだったらああ俺でもできんじゃんとその日の復習から教えてもらったちょっとしった文法のポイントや書き方のコツなんかは全部四角で括っていくことにしました。
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古文の吉野先生。彼の1学期のテキストにははしがきに、ノートはこんな風に使えというイメージ写真が掲載されている。上の写真はそれをなるべく忠実に再現したような形になっています。あらかじめ大事なところはすでに赤で四角で囲ってありますね。で、吉野先生が言うには
ノートは贅沢に使え!
という言葉をテキストに載せていました。教えるようになってから思ったのはできる子であっても、ノートにちまちま書いてしまう子がいます。行間をたっぷりとってというより、ノートは贅沢に使いなさいと指示するほうが確かにわかりやすい。ノート指導の基本といっていい。

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英文法の今井先生。計算しつくされたあざとさらしきものを感じます。問題を開設してから何をどこまで教えるかを予め綿密に決めておかないとこういった板書はできない。その場の知識だけで解いていた西先生とは対極にある(東進に移籍した先生3連投。働く場所が変わったとはいえ、鎬を削る予備校業界で今なお、一線級で活躍しておりご健在なことから自分がいかに指導者に恵まれた1年間を過ごしたかというのがよくわかります。)

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日本史の土屋先生のノート。社会科の先生は板書の重要性はよく理解していますが、ゼロからそれをやってしまうと、どうしても生徒間での速さの差というものが出てきてしまう。そこでプリントに書き込みを加えていく方式のほうが時間内に与えられる情報は多い。なので、自分も社会の集団授業なんかは時間との闘いでもあるためこのスタイルはとて参考になりました。

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で、教科書ノートはいつもこんな感じで生徒に和訳だけに留まらず、その文から吸収できる基礎や品詞或いは指示語を生徒のレベルに応じて(これが個別指導の強み)進めています。なお、時折ノートではなく、ルーズリーフを使う子もいますが、なくさずに管理ができるなら問題ありません。ただし、ルーズリーフ派は教科書の和訳をこの反対のページに白文の教科書を見ながら作ってもらうので必然的にレベルが上がります。

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こうやって改めて大人になってから作成した文法ノートをこれまでとってきた浪人していた頃のノートと比べるとやはり影響受けてるのがわかりますね。


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# by masa717h | 2018-06-28 14:17 | 指導メモ書き

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