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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

埼玉県立高校入試 2016年度文系科目 所感メモ書きと来年度の試験変更について

埼玉県立高校入試が修了し、結果はまだ出ていませんが、仕事では少し落ち着いた段階です。来年度から試験科目の変更が課されるので、それについて所感などを箇条書きしてまとめておきたい。

県立入試2016年度 所感

英語:標準~やや易
特に英作文はそこまで難しい問題でもなく書きやすそうだという印象。長文の要約穴埋め問題についても、きちんと書き換える力があればとれたと思う。テレビ埼玉の解説の人は品詞を意識することと仰っていあたが、少なくとも中学生にそこまでの力を求めるのは酷かもしれない(トップレベルの場合は話は別だが)andがつないでいるものは何と何かとか普段からそういったことを意識させていれば解けると思う。あとは言い換え表現。市販の教材をみてると英語には書き換え公式みたいなものが一切ないんだよな。この視点で作れば売れると思うけどな。大学生だった頃に書き換え公式一覧集は編纂済みなので、出版の企画を持ち掛けてくれてもいいんですよ、心ある編集者さん。
来年からトップ校は独自入試を課すそうですが、だからといってこれといった対策は必要ないと思っています。課される科目が英語である以上、どんな問題が出ても対処する力をつけること、当たり前のことだと思うけど。

国語:標準~やや難
国語の最大のテーマは制限時間内に問題を解き切ることなので、作文のテーマが重い分、時間のかかった受験生も多かったと思う。今まで出た県立の作文を3つに分類するとA:あるテーマの中から自分の意見を書きだすB:図や資料などから読み取れることを書きだすC:文書が与えられ,
その文章から自分が考えたことを書きだす。の3パターン。今年はBタイプでした。対策をしっりしていれば書けたと思う。後は差がつきやすいのは知識問題だな。これらの問題は短期では結果が出にくいから、地道に漢字に取り組み、語彙を増やせとしか言いようない。来年度も、AかB、作文が得意な子やトップを目指すのであればCまで解かせるが、国語は苦手な子が大半なのでまず漢字の書き取りをしっかりやらせることからだな。

社会:標準~やや難
来年から試験時間が40~50分に変更が課される科目。おそらく、記述の問題が増えると予想している。その裏にある背景には、新中2から施行される思考力判定テスト(仮)だろう。そうでなくても、埼玉県立の社会は記述問題が多いんだが、おそらくより字数を長くしたりとかいうことも可能になるし、あるいは地理や歴史の複合的な知識を問うような問題も増えそうだ。来年から県立を目指す受験生は、理科と社会の対策をきっちり準備しないとおそらう本番で得点できるようになるには難しい。で、来年の受験生は今の時点で北辰の過去問は壊滅的だ。まずは、興味を持ってもらうことから始めてもらわないと、あと1年あるとはいえ、理社の対策はどうしても後回しになってしまいがちだ、年間で授業はまあとらないだろうから、まずは夏休みまでに基礎レベルの一問一答をある程度こなせないときついだろうな。あと、最近のカリキュラムは公民を始めるのが極端に遅い。塾でカリキュラムを作るなら、夏休みに公民の先取りを提案して、一気に消化させる手もある。年間でどこまでやるかといった指導案を落とし込む必要がありそうだ。



by masa717h | 2016-03-08 11:43 | 指導雑感

by masa717h