人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

野球好き塾講師のブログ

yoyuuha.exblog.jp

TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

保護者との関わりと退塾について考える。

秋というのは、もっとも退塾の多い期間だと思う。これまでの経験をふまえて退塾が最も多いのは秋。夏にあれだけ頑張ったのに、成績が上がらない。そうなると行きつく先は、塾の指導の仕方という方向に疑問がさしはさむことになる。今年は、去年に比べて保護者(特に母親)と連絡する機会を増やした。そういったなかで、成績の上がる子と上がらない子の違いがある程度見えてきた。以下はかなり同感だと思ったブログから引用させてもらう。

 塾にしがみついて指示を受け、圧力を感じながら今がある。何もなくなった時に、さあ君は何が出来るのだろう。と、言うか、何をすべきと捉え、何をやろうとしているのだろう。 少なくとも自学である以上、今以上に時間と密度を高めていかなくてはならない。 君にその強い自己管理が出来るのか。 今も家では自分に投資する習慣が出来ていない。 私の心配や不安をよそに、 一方的な結論提示となってしまった。

 もう、これをやれとも、これを来週までに覚えてこいとも言えない。 お前はここが苦手だからと、指示も出来ない。今となっては、頑張れよとしか言えない。このあいだの記事から、もう一度M先生の言葉を紹介しておきたい。他人事と思っている方も多いと思うが、これは決して他人事なんかではない。子どもの人生や将来をも変えてしまうほど、塾と係わる上での大事な見方を示している。途中、「そんな親子をたくさん見てきた」とあるが、私も同じようにたくさん見てきた。親として何を我慢し、見守り、何を指示してあげるのか。何を一緒に考え、何をどのようにしてあげるべきなのか。ヒントを探して欲しいと思う。

 目の前我が子のやる気がない様子を見ると
「もう辞めなさい」
と声をかけたくなる。


大人であれば、嫌々やっても意味がないことを知っている。自覚のない行動は向上をもたらさないことも知っている。
だからこその言葉である。まして、誰よりも期待を寄せるわが子であればなおさらだ。でもね、「頑張って欲しい」と思う親の気持ちと
「よし!頑張るか!」と思う子どもの気持ちがぴったりと一致するタイミングなんてそう多くはない。


もちろん、これは塾に関しての話である。親は子どもに「勉強を頑張って欲しい」と思って塾に入れる。子どもを塾に入れたその瞬間から、子どもの目の色が「きらーん」と変わって、ガンガン勉強をするようになる。そんな期待が親にはある。


しかし、子供と言うものは「うん、塾で勉強頑張る!」
と口では言っても、本当にメラメラと燃えているわけではない。多くの場合、親が行けと言ったから行くのである。いろんな子どもがいる。
今まで大抵のことに真面目に取り組んできた子は塾に入っても真面目に取り組む。だから授業も真面目に聞くし、宿題もこなす。そんな姿を見て、親は満足する。でも、本当にその子が燃えているかといえば、それは一概には言えないのだ。今まで多くのことを適当にやってきた子は塾に入っても、その適当さは継続される。そんな姿を見て、親はイライラする。
「塾に入れたのに!」と。

本当に子どもが燃えるのはつまり、親が見て「おお!燃えているな!」と満足するのはもっと別のタイミングである。それは
「子ども自身が燃える必要性を感じたとき」である。例えば入塾後のクラス分けテスト。例えば学校の定期テスト。例えば高校入試。あくまでも「親が燃えてもらいたいと思うタイミング」ではなく、子ども自身にとって「お、こりゃ頑張らないと」と思える瞬間なのである。
このタイミングはすべて「子ども目線」で決まる。親の意思とは無関係のタイミングなのである。塾のクラス分けテストでも子ども自身がそのテストに対して重要性を感じていないのであれば、子どもは燃えない。こりゃー、親にとってはイライラマックスだよね。
そんなわが子の姿を見たら、
「塾に入った意味がないじゃない!辞めなさい!」
と言いたくもなるよね。でも、それで子どもを辞めさせたら子どもは本当に「燃える機会」をこの先失うことになってしまう。そんな親子をたくさん見てきた。親にとって大事なのは

「じっと我慢して待つこと」

なのである。それ以外、ないのである。クラス分けテスト。定期テスト。受験次から次へとやってくる「わが子が燃えるかもしれないチャンス」をわくわくしながら、イライラしながら「待つ」のである。燃えることを強制される子どもはまず「燃え方」を考えてしまう。さらに「どのように燃えたら、一番親が納得するか」などと、意味不明なことを考え始める。結果、自分自身のなかに「燃え」はない。


燃えることを強制されない子どもは必要に迫られたときに、自ら燃える。その炎は自分の中から出てきたものだからものすごく燃える。
親の目など気にせず燃える。親はそのタイミングをじっと待たなくてはならない。そしてそのためには
「燃える可能性のより高い環境」を子どもに与え続けなければならない。よく、
「子どもが本当に塾に通いたい」と言うまで、塾を辞めさせます。なんていう人もいるが、それは間違い。人は易きに流れるもの。塾にも行かず、家でゴロゴロしている子に「燃えるきっかけ」などやってこない。


周りに燃え始める子がいて、先生も燃えていて、目標を小分けにして設定してくれる環境が大事なのだ。何か子どもが躓くと、
すぐに「我がこと」のように前に出てきてしまう保護者もいる。
「国語の点数が・・・」
「よく分かっていないようなんですが・・・」

子ども自身が抱くべき不安を全て先回りして親が抱えてしまう。当の子どもは親が不安を肩代わりしてくれたわけだからしらーっとしている。
見事に「貴重なタイミング」を子どもから奪っているわけだ。
それに対して僕らは
「子ども自身が・・・」という対応をする。


親は不満きわまりないだろうね。当然、そのうちに退塾ということになる。その後は・・・。

上記の記述はまさに、退塾になる流れを端的に表している。俺が今まで、退塾として見てきた流れはまさにこのパターンがほとんどだ。(時おり例外はあるが…)。そして、優秀な生徒の保護者ほど、生徒の成績や勉強のことに関してはとやかく言わず、「指導内容については先生にお任せします」あるいは、指導する子になった保護者には最初必ずいうことにしているのは、(英語や国語は)とても成績を上げるのに時間がかかる教科なため、最低でも3か月は待ってほしいということ。最後は省略という形で終えているが、退塾した生徒のその後はきっと同じことを繰り返すということなんだろう。
↓いつも御訪問ありがとうございます。毎日記事を書くモチベーションになるため、ぽちっと押していってください。

にほんブログ村
by masa717h | 2016-09-07 08:44

by masa717h