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野球好き塾講師のブログ

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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

読書の効用

一部に国語ができるようになるには、というのに本を読むという答えがあるが、塾の講師の立場から言ったら、確かに効果はあるだろうが、それで読書をしたからといって、国語の成績にはすぐに反映しない。むしろ時間がかかりすぎるというのが自分の見解かな。ただ、それまで(特に小学校時代)に読書をしてきた蓄積があるか、ないかで全然違うことになる。もともと、小さいころから本を読んでいた子は、特に問題をたくさんとくことをしなくても、読解に対する信号が備わっているため、やはり問題を解くスピードが速い。仮に、読書経験がそこまでなかったとしても、親子の間でしっかりと会話ができていれば、子供の国語の力には影響する。言葉使いがしっかりできている生徒は、やはり親の言葉遣いもまたしっかりできている。反対に、うん、ううんとしかいうような会話だけでは国語の力以前という問題だと思う。特に共働きのような家庭でこういうことが起きやすいように思う。

最近、小論文を教えていることもあって(小論文は特に読書をしなければよい答案を書くことは不可能)
クローズアップ現代の過去のこんな画像にいきついた。



いまの子たちは、専門家たちの間では『ジェネレーションY』と呼ばれる世代だそうで、生まれながらにしてすでに、インターネット、携帯電話などが手元にあり、わからなかったら、そういったツールで調べればさっさと解決できてしまう。しかし、そのことに弊害があると専門家はおっしゃっている。

…国語を教えている立場からして、最も差がついてしまう場面はどこかといえば、哲学的文章に出くわしたときにめっきり正解率が落ちてしまうといったことがあげられる。なぜなら
哲学は映像によってイメージすることが不可能だから。
…よく考えたら、去年指導していて最も反省しなければいけない点がここだった。去年の大学受験生には、この哲学的文章に強くしてあげることがはっきりいってできなかった。…最近の早稲田大学のスポーツ科学はやたら、こういった文章に拘っていたが、正直それに気づいたのが遅かったのだ。

…やはり、哲学は日ごろから文章を読ませ、考えることを要求する授業を構築していかないと難しい。また難しい概念を噛み砕く力も必要になる。大学側からしてみたら、入試は落とすための試験ということを考えたらこういった文章がいちばん差がつきやすいのだろう。モンテーニュの死の随想録なんて、あんな文章一度や二度読んだくらいで理解できるものではない。制限時間なしでとことん突き詰めて。やっと少し理解できるだろうという程度。このあたりのとこをもう一度整理して、今年の大学受験生には哲学的文章に強くさせてあげたい。やはり、そうしたことを考えたら、自習課題として本を与えていくべきなんだろうな。

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by masa717h | 2016-10-05 08:55 | 指導メモ書き

by masa717h