超優秀学生講師 N先生
生徒に勝ち癖をつけるのに絶好なのが、学校や予備校で毎回授業の最後に実施する「確認テスト」「理解度診断テスト」の類いである。その日の授業内容について、授業後すぐに実施するテストなら、勝ち癖をつけるのにこれ以上のものはない。いい塾か悪い塾か、それを判断する尺度は、「建物が綺麗か」とか「自習室の設備が整っているか」とか、テキストの表紙のデザインとか、駅にポスターがたくさん貼ってあるかどうかとか、そういう枝葉末節のことではなくて、「授業内容の確認テストがキチンとしているかどうか」である。
「いい先生か悪い先生か」も、授業後にそういう小テストを実施しているかどうかでわかる。予備校講師は人気商売であもあるから、少しでも「生徒」が「ウザイ」「メンドイ」と言い出すようなことは、人気取りに汲々しているような講師はしたがらないものだ。だから、授業が終われば、「それで終わり」であって、すぐに生徒を帰らせてしまう。「よく復習しておけよ」とニッコリ一言かければ、それで生徒が復習するものと思いこんでいるのかもしれないが、それは生徒を買いかぶっているというものである。
生徒たちを帰らせた後は、仲のいい取りまきの生徒たちと夜が更けるまで雑談(それをキャッチボールと読んだりする)に興じる。それでは生徒の成績は上がらないのだ。優れた先生ほど確認テストを大切にし、毎回の理解度診断テストを丁寧に作成して、授業にのぞむものである。英語教師の予習は、「読解問題の構文をとって、訳文を確認して、設問の解き方をどう教えるか」で終わってはいけないのだ。むしろ、授業準備のほとんどをを確認テストの作成に費やすことさえあるのが、優れた教師である。
そういう授業を通じて、「授業で教えたい要点はこれとこれとこれとこれの合計4つ。だから確認テストはその4点を中心にし、周辺知識としてあれとあれを出演しよう。」と決めていくのが、優れた教師の予習。そういう準備をしているからこそ、いい先生は授業の冒頭で、
「今日のポイントは5つ。一つ目は…二つ目は…三つ目は…」
というふうに板書してくれたりするのだ。メリハリの利いた授業というものは、こうして作られるのであり。こういう授業を受けられる生徒は幸せである。授業のヤマとテーマがハッキリしていれば、睡魔に襲われることも少ない。人間というおのは、今自分がどこで何をしているのか把握できないときに、精神が弛緩して睡魔の餌食になるものだからである。
さっそく、この実践をやり始めたN先生、毎回丁寧に授業の予習をし、担当は数学だが、大事なポイントをテキストのコピーを切り抜きし、いつもポイントを忠実にした小テストを作成してくれている。生徒からの信頼も抜群である。というか、これはもうこんなすばらしい先生を不採用にしてくれた塾に感謝の言葉を述べたいぐらいである。超優秀学生講師N先生、自分は理解科目の担当はしないが、今の塾が当面は安泰だと思えるのは半分は彼のおかげといっても過言ではない。
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