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野球好き塾講師のブログ

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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

テストになるとできない症状2

国語の授業前の時間に北辰の過去問を50分で解き、その五十分の制限時間を使わず、分からない、難しい!といって半ば諦め半分に解答用紙を提出したTさん。その教室長とのやりとりを一部始終みていたのだが、これは何もこの子に限った話ではなく、おそらく多くの熟や子供が抱える現場共通の悩みだと思う。(すみませんが昨日の続きです。)以下、昨日のブログから再び引用します。

テストというのは生徒の学力を測るためのものであるのだが、必ずしも学力はテストに反映されない。普段よくできているのに、「テストになるとできない」子はいるものだ。テストで解答できないということは、学習内容を理解、習得していないということではないのかと仰りたい方もおられるだろうが、そうではない。教える側から見ても、なんでこの子は授業であれだけ理解しているし、問題も解けているのにテストになるとできないんだろうと、首をひねりたくなる子はいるのである。現場の先生ならご理解いただけるはずだ。
入試問題、あるいは定期試験などの「テスト」は幅広い範囲から数多くの問題が出題される。一問だけを見つめていたなら出来た子でも、テスト形式で数多くの問題を目の前にすると、一問一問への集中がしにくくなる。一問あたりに配分される集中力が低下してしまう。
「時間内に解けなかったらどうしよう」「この後の問題で難しいのがあったらどうしよう」「周りの子がガツガツ解いてる~」「このテスト90点以上取れないとヤバイ」、彼らはそんなことを考えながらテストに立ち向かっている。そして焦った挙句、時間がないからと彼らは時折とんでもない答えを書く。もうまともに問題を読めていないし、問題に向き合えていないのである。こういうのがクセになっている子は少なくない。これはうっかりミスなどという生易しいものではない。このクセこそが「テストになるとできない」の一番の原因だと私は思っている。

試験で解けなかった問題、テストが終わって見直したら簡単にできた、と悔しがっている声を生徒達からよく聞くことがあるが、これはたまたまの出来事ではない。(テストが終わって、焦っていない状態だからこそ、問題が「見える」のである!)「惜しかった」などと言って悔しがっている場合ではないのである。この問題点を「矯正」しない限り、いつまでも同じことで苦しむことになる。「テスト」で点数を取るには、問題を解く「力」に加え、「テスト」で自分の力を出し切るという別の「力」が必要になる


中二Tさんの場合は、北辰の過去問を初めて解くといったことで、きっと難しい問題だと思いこんでしまったのであろう。その日のうちの授業で、その考えをきちんと修正させちゃらねばなるまいと自分が指示した授業はこうだ。漢字の小テスト(この子はいつも漢字の小テストは満点をとってくる)後に、さっきと同じ北辰の過去問を
今度は制限時間なしにしていいからもう一度同じ問題を解きなさい、ただし白紙解答は受け付けません。
という指示を出した。中3の場合は1か月寝かせてうえたうえで、北辰の解きなおしをさせるのだが、この子の場合は狙いが違う。さきほどの解答用紙もつきつけ、それを終えたら自己採点の練習も自分でさせる。作文のみはこちら側で添削するが、後は記述は採点基準が北辰の過去問は結構いい加減なので、こちらで基準を示してあげる。すると、二回目に取り組んだ小説は満点だった。結局、1回目の結果と、二回目の結果で白紙答案と途中での解答放棄が響き、三十点近い差がついた。その生徒の口から「もう一度ときたい、やり直したい」というセリフを聞いて、少し安心した。なぜなら、北辰はさほど難しくなく、結局それは自分の心が決めているのということをこの授業を通していちばん伝えたかったからだ。

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by masa717h | 2017-01-02 11:39 | 指導メモ書き

by masa717h