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野球好き塾講師のブログ

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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

もしも高校一年生にもう一度英語を指導するとしたら2

高校一年生の英語を指導することを考えると、現実的な路線で考えれば県立高校に通っている生徒を対象としている。

うちの塾にもなかには中高一貫の私立中に通っていて継続で英語・数学をとってくれている子もいるが、おそらく自分が担当になることはほぼないであろう。私立中に進んだ子たちは、公立中学に進んだ子たちとは、学校の進度が極端に違うという点で英語と数学は一度躓いてしまうと本当に大変だと思う。数学は『体系数学』、英語は『ニュートレジャー』や『プログレス』といった中学生でも、高校生内容のことが容赦なく出てくる教科書で学習を進めることが多い。たいていの中高一貫の考えは、中学から5年間で高校までの履修内容を全て終わらせるという考えが多いと思う。うちの塾にも私立中の子は何人かいるが、中1なのに、もう連立方程式に入っていたり、二次不等式とか公立中学に進んだなら出てこないような単元が容赦なく出てくる。そういう子たちの苦労を背景を目の前で見ていて、やはり県立高校に進学した子たちが最も大事な時期は高1だと思う。ここのところで、大学受験を考えた場合私立高校や中高一貫高に進学した子たちに圧倒的な差をつけられてスタートしてるのだが県立に進学した子たちはそこまでの自覚はないだろう。

とはいえ、いきなり難しいことからやらせるというのは脳がない。塾の講師は無理のないレベルで引き上げる算段を考えなければならない。以前の高1に教えていたのは、例文暗記の強要が少し強引だった件。『コンプリート』の活用例文は全部拾うと1000近くになるのだが、さすがにそれを全て暗記するというのは無理がありすぎた。さて、ここからもう一度指導し直すことを前提としているので、やたらマニアックな参考書や絶版になった参考書がいくつか出てきます。

高校英語の初学者や高2でも英語が苦手という子たちにやらせたいのが今井宏先生が代ゼミに在籍していたころに書かれた『英文法入門』という参考書(現在では絶版ですがアマゾンで高い値段がついています。)。いわゆる高校の英文法の全体をしっかり理解させてあげるというのが狙いで、問題もやさしめに作られている、全部で96レッスンあるのだが、一回の講義につき8回ぐらいと割り当てれば、だいたい3か月ぐらいで英文法の全体像を見通すという作業を終わらせることができる。高校一年生でも無理なく理解できるレベルなのだ。

『コンプリート』だけでは、問題の数が少ないので、以前はサブ的な問題集という形で使用していたがとても使い勝手がよかった。特に高校生がつまずきな単元をよくフォローしてある。例えば、時の条件を表す副詞節では未来のことであっても現在形で表す。なんていうのは、基本的なところだが、高校生になったばかりだとこの副詞節と名刺節の見分けがつかないなんていう子も多い。4月スタートならだいたい夏休み前に英文法の全体像を無理なく見通せるレベルまで持っていける。

で、ここからは体系的な英文法の本を使って、学習を進めたい。『コンプリート総合英語』は文法という観点から考えればすばらしい本なのだが、昨今リスニングが重視されていることもあって、例文などにCDがついていないのが唯一考えられる弱点だと思う。そういった意味では、去年西きょうじ先生が出されていた『英文法の核』と呼ばれる本がいいと思う。とてもコンパクトによくまとまっていて、また例文もコンプリートの半分ぐらいの500ぐらいに抑えられていて、付属でネイティブが例文を朗読しているCDもついている。こういうのは音読して練習するのがいちばんなので、そういう点で最近の文法書としてとても優れている。あと候補として考えているのは共文社というところが出されている『受験英語の根底』という本。これは中3でも英語がしっかり理解できるように書かれているので、とりあえずもう一度高校一年の子に英語をやってもらう場合英語が得意なら『英文法の核』を購入させ、今井の英文法入門で演習。苦手なら『受験英語の根底』を購入させ、中3までの英文法を振り返らせながら、『今井の英文法入門』に進むといった段階になるとおもう。
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by masa717h | 2017-01-10 11:31 | 指導メモ書き

by masa717h