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野球好き塾講師のブログ

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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

授業の授業 国語編1

昨日は予ゼミの春期の体験セミナーに浪人生のふりをして参加してみました。確か、俺が通っていた頃の旧校舎は取り壊されて予ゼミの今の校舎の最寄りは新宿になっていますが、とにかく今の予ゼミ生は恵まれているなあと新しいタワーや自習室を見てそう思いました。

俺が受講したかったのは冨田先生の授業です。構文でお世話になった先生でしたが、今になってみればこの先生のオリジナル授業取ってみたかったなあ…と。最も英語の実力のついた今だからこそ、言えるのかもしれませんが。でも、随所にらしさが出ていますね。過去にもカリスマと呼ばれる先生は、とにかく生徒のやる気を喚起するのが上手いという定義を書きましたが、この日話していたのは『序列』のお話。受験生に向けて、ほとんどの子は学校生活という『序列』の中で生きている。そういった中で惰性になっているのではないか。なら大学受験ということを契機にその『序列』をひっくり返してみないか?また私が求めている生徒像はそういった生徒にこそ私のじゅぎょうを受講してほしい。こと英語に関してはほとんどの受験生が間違った勉強を間違いに気づかないまま勉強を続けているため、下克上のチャンスはおおいにある。

いわゆる掴みですね。本当上手いですね。参考にしたいものです。そのセミナーの中で扱ったのが以下の問題、彼の著作の中でも出てくるので公表しても問題ないでしょう。

それから、試験段階以前の話が中心でした。おそらく、彼の著作に『試験勉強という名の知的冒険』の中にある内容を体験授業用に焼き直したのでしょう。まず問題とは何と何でできているかを受験生に質問していくことから始めていきました。
問題=〔手がかり+雑音〕です。

例えば懸賞クイズで美味しいのは○○○コーラといって消費者は簡単にペプシという答えを出すことができる。手がかりが明確で、誰か見ても同じ(客観的)という基準で問題が作られているから、企業は知名度を高めたいのと懸賞はがきを用いて顧客情報を入手したいという背景があるので雑音を混ぜる必要はない。しかし、正解者と不正解者を出すふるいにかける入試問題を作るためにはこの雑音(解答者を惑わす情報)を混ぜる必要がある。そこでウォームアップとして出題したのが以下の私立中学の入試問題。よければみなさんもトライしてみてください。

問 日本人はアリのように働くと言われる。しかし、実際の働きアリは一日のうち三分の一だけ働き、後の三分の二は遊んでいるという。アリがどういう遊びをするかというと、巣から出てきて巣の周りを全く無目的にぶらぶらするだけである。遊びの時間にはエサがあっても見向きもしない。(筑波大付属駒場中)

下線部「アリのように働く」とはここではどのように働くことですか、最も適当なものを次の中から1つ選んで、記号で答えなさい。
ア 細かい気遣いをして働くこと
イ 長い時間休むことなく働くこと
ウ みんなで力を合わせて働くこと
エ 将来を考えて計画的に働くこと

さっきで言うところのこの問題の雑音はアリのようにという下線部そのもの。おそらく国語のできない受験生はアリのイメージを勝手に作り上げてしまう。イソップ童話のようなイメージとかで、アリって何って言われてもその問いに対しては万人により解答は異なる。問題をとくとき、これを見てはいけないのである。この問題を解くポイントは以下の逆接がポイントになる。ところで逆接というと、反対の意味というと誰もが言えるだろうがこの接には共通の意味があるということを知っていただろうか?
考えてみれば右の反対は左だということは誰でもいえるが、上でも下でもない理由は何故かといったらたいていの受験生は何も言えないだろうと思う。

日本人はアリのように働くと言われる。しかし、実際の働きアリは一日のうち三分の一だけ働き、後の三分の二は遊んでいるという。アリがどういう遊びをするかというと、巣から出てきて巣の周りを全く無目的にぶらぶらするだけである。遊びの時間にはエサがあっても見向きもしない。

一日の三分の一だけ働くということはここから短い、後の三分の二は長い時間という意味でなくてはいけない。だからこの文章の反対の性質を持っている長いという選択肢を見るとイしかない。これが解答を選ぶ際の根拠となる。根拠がなければその答えは只の勘でしかない。
こういった頭の働かせ方をしっかりできたかというのを確認していくのが国語の読解の作業となる。だから国語が苦手な子の場合、初期の段階では予習よりも復習が大切。先生の解説を聞いて、どのように問題を解くのかということを再現できるようになっているというのが理想の復習方法。

それと勉強の段階について、得点力を高めるという受験勉強は、時系列に従って三段階の勉強を行うことを提示していましたが、これは英語に限った話ではなく全科目共通だと思います。

(1)必要十分な知識を過不足なく手に入れる
(2)その知識を活用して目の前の現象を正しく見る観察力を養う
(3)答えるべき問題を巧みに選択する判断力を養う

この3つを段階的にこなしていくことが成功のカギだと仰っていました。

もう1つは塾でもよく言われている基本の定義について
(1)コンパクトで統一される
(2)例外が少なくあっても対処しやすい
(3)融通が利く

こういったところをしっかり意識して学習すると未知の応用問題と出くわしても問題が解ける応用力が備わるそうです。ただ、
教える側からサイドで見ると観察力って一番教えづらいんですよね
どれだけ知識を詰め込んだとしても、その知識を問われていることを気づけるかが問題を解くカギになってくるわけで合格率を100%にできない原因もここにあるのですよ。このお話、長くなりそうなのでまた明日以降続きを書くことにします。


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by masa717h | 2017-03-30 11:58 | 講師研修シリーズ | Comments(2)
Commented by Richan0218 at 2017-03-30 12:32
とても参考になりました!
勝手にアリのイメージを決めつけてる我が子には
トレーニングが必要です。頑張ります!✧ •̀.̫•́✧!
Commented by masa717h at 2017-03-30 13:41
国語の初期段階は、僕はインストールと呼んでいますが、ただしい解法を修得することが第一段階で、そのマスターした解法を使って、練習をしていくのだが第2段階です。これは、本当に時間がかかるの少なくとも一学期いっぱい知識の養成に使って、夏休み以降実践的な練習というような形が理想ですね。多少オーバーラップする面もありますが、とても理にかなっている指導の1つのあり方だと思います。