講師研修 俺が想定した英語のロールプレイ
私立中学ならまだ分からなくもないが、明らかに公立中学の子たちがこれを解くのは至難の業といっても過言ではないと思う。これ、まともに勉強したとしても多くの中学生はとあることを見落としてしまっいるため、本来力があるはずの生徒であっても、点数を取り損ねてしまうのである(そのあることはここでは企業秘密ということにしておく。)
中学生がこのレベルの長文を読みこなすことは理想であるが、実際これを教える講師となると話は別。実際に出題されたという経緯もあるので、この長文以外にも文法やさらに英作文などの課題もあり、結構骨の折れる課題だと思う。状況としては模試で偏差値50程度は取れるのに、こういった問題を目にして実際の得点は30点となってしまったような子(ちなみに平均点は三〇点前後である。)に1時間で解説してほしいということをお願いされ、分かったと約束したことという状況を設定して行ってもらう。そのときの生徒役が俺このテストのなかで、色々質問をしながら進めていくという形をとっている。
これまで多くの大学生や新しく採用した講師の方にこの問題に取り組んでもらったがやはり準備の差が如実に出る。しかし、俺はこのテストを見て多くの学生が見落としがちなあることに気付き、試しに1年目に在籍していたNさんにそのことを確認してみたが、やはりそのことができていなかった。ちなみに延べ何十人近く新しく採用した講師の方々にいつもロールプレイ課題として取り組んでもらっているが、それに気づけた講師は今まで誰一人としていない。最後に俺に指摘されて、言われてみて確かに納得なるのだが、よく考えてみたら誰でも気づけることなのである。ただ、それを意識して問題に取り組むかどうかでその差は決定的になってしまう。
ちなみにこのロールプレイは生半可な覚悟がない講師や中途半端な準備であればすぐに見透かすこともできる。授業が上手くいく講師に関しては、必ず少なくとも1時間以上の予習に時間を割いている。こう準備のいった積み重ねが結局はわかりやすさの差になっていくのだとつくづく思う。なかにはろくに準備もせず望んでくる講師もいるが、何度もやらせているうちそういう講師はすぐに見抜けるようになった。
それだけしっかりした準備はとても痛感させられる。正直、予習に賃金は発生しないので、この場面が塾講師の一番つらいところだろう。それでも教えたいと思えるかどうかが、一流の講師とそうでない講師の差になってくるのだろうなと思う。
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