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野球好き塾講師のブログ

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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

大切なことは『ドカベン』が全て教えてくれた

しばらく更新を放置してしまっていたので、だいぶ時間が経ってしまいましたが秋田書店の週刊少年チャンピオンにて連載されたいた『ドカベン』スーパースターズ編が最終回ということで、今回は『ドカベン』について書いてみたいと思います。

出会いは文庫本

そもそも僕の世代とは『ドカベン』は少し世代がずれているのですが、僕が『ドカベン』を知るきっかけとなったのは、文庫本です。病気で入院していた兄の退屈しのぎになればと両親が買ってきたのですが、その漫画にどっぷりはまったのが弟の自分だったというお話です。ちょうど文庫本が刊行されていった時期が小学生~中学生ぐらいの頃だったので親が全巻揃えてくれました。そして文庫本が終わるころぐらい清原さんとの対談をきっかけに『ドカベン・プロ野球編」が始まりました。最初の方は読んでいたのですが、なかなかライオンズが優勝しないために…というわけでいまだに自分の手元にある漫画で全巻そろっているのは『ドカベン』と『スラムダンク』と『ラッキーマン』です。なお、『ラッキーマン』だけそぐわないと一瞬でも思った人は後で職員室に来るように(笑)

超現実的な野球漫画

もともとこの『ドカベン』は超リアルに野球を描いてる野球漫画なので、そのあまりのリアリティゆえに、現実世界で同じことが起こってしまうということがたびたびありました。例えば、甲子園での5打席連続敬→かつての松井秀喜が同じことをされています。プロ野球編でも渡辺久信のノーヒットノーランを書き、実際に達成されるということがありました。なので、困ったら水島新司さんに書いてもらえれば現実化するんじゃないかというそんな印象すら湧いてきます。それぐらい現実に即した漫画なのです。野球が知らない人が読んでも十分楽しめるなあと思います。

キャラクターの宝庫

『ドカベン』がこれほど長く続いた背景には、主人公の山田太郎以外に話を引き立てる魅力的なキャラクターがたくさんいたことでしょう。というか主人公の影がいちばん薄いんじゃないかというぐらいに。岩鬼・殿馬・里中・の3人は山田の同級生として特に魅力あるキャラクターでした。バレンタインに架空のキャラである里中に200近くチョコレートが届いたなんていう話もびっくりしたエピソードですが、ドカベン好きなら納得です。ライバルチームである土佐丸もよかったなあ。

個人的に好きなエピソード3選

ピアニストを夢見る殿馬が留学を決意した際、偶然にもあろうことか乗っていた飛行機がハイジャックにあってしまいます。そして、犯人逮捕の機転となったものの、片手が使えないほどの大怪我を負ってしまった殿馬。しかし、彼はその怪我をしたことを隠して試合に出ます。
運悪く試合早々にセカンドに打球が飛んでしまい、ライバルチームに自分の怪我の状況がばれてしまいます。山田もしまったと焦り、以降ライバルチームはセカンドに打球を集めるのですが、殿馬は怪我をしていることを感じさせないファインプレーを連発。そのあまりの守備の安定ぶりに、終盤は山田がわざとセカンドに打球が行くようなリードを展開します。←最初にセカンドに打球が行った際にしまったとか言ってたクセにこの非常ぶり。実は殿馬は陰で秘密の特訓をしていたのです。これね、塾講師がこれを読むと例えば健康上の理由とかで一時、授業を受けられなかったとしても、定期テストでの出来得る限りの準備はやらないといかないと思えるのですね。

そして定期テストと言えば、山田が入学してから常勝無敗だった明訓が弁慶高校に土をつけられ野球部の監督として赴任された大平監督。ほんとーに地味で根暗な数学教師といった風貌ですが、この人個別指導の理想の体現者だと勝手に崇拝しています。
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自分がこの先生をすげーと思うのは、出来る子はさらに出来る子に、一方で甲子園に出場したとしても成績が芳しくないので甲子園に行く前に数学の問題を作成しています。同僚の先生方から「甲子園に言って勉強させるんですか~」とドン引きされながらも、「当然だすや。文武両道のわしの方針からいくと野球ばっかしうまい今の明訓ではいかんだや」とクールに一蹴。できない子達のこともきちんと考えている。
そして名台詞「一問ずつ確実に答えをだしていくだ。…さすればたとえ50点でも、その50点は悔いのない50点だや。」の一言。要するに我々講師は早く結果を出そうと焦りすぎなのです。その行きつく先が定期テストの過去問配布だったり予想問題だったりするわけです。そうではなく例え失敗したとしても悔いがないといえるぐらい準備をしてその努力をきちんと続けることができれば
「…そのうち100点とってるだや」と。あーやっぱ、すげー先生だこの人(確信)。

どうして勉強しなければいけないのかの答えになっている
冒頭でドカベンで描かれたことは現実に起こると書きましたが、そのなかできわめてすごいと思うのは『ルールブックの盲点』ですね。例えば中学生の野球部の子に「どうして勉強しなければいけないんですか?」なんて質問をされたら自分ならこの動画見せます。



ルールを知っていなければ。この得点の成立は防ぎようがない。これ得点を入れた側はちゃんと、きちんと野球のルールを勉強している。知っていると知らないでは、こうも結果が変わってしまう。少なくとも今何をすべきかわからない中学生のうちはこういったことも含めていろんなことを勉強しておかないといけないんだよと。

ついつい懐かしくなり、持っていた文庫本をもう一度読み直してしまいました。ドカベンの最終回も冒頭のシーンが描かれなおしていましたが、きっと思い出が走馬灯のようにかけ廻ったのでしょう。自分にとっても野球をより好きにさせてくれた漫画でした。

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by masa717h | 2018-07-14 10:56 | どうでもよいこと

by masa717h