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野球好き塾講師のブログ

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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

2017年 03月 05日 ( 1 )

書こうかどうか迷ったけど書いておこう。ちなみに自分は、応用数学の範囲は基本門外漢ですので、あくまでも傍観者的立場としての所感という感じで読んで頂けたらと思います。

学校選択の数学。一目見た印象として、『…これは非道いな(;゚Д゚)と思いました。』…もしも、自分が受験生だったころに、例えば所沢高校を受験すると仮定して、この学校選択問題が採択されていたらと思うと本当にぞっとします。自分が過去の受験生に伝えてきたのは、数学が苦手なら、大問1の計算問題と作図、証明の部分点で60点を目指せということです。埼玉伝統の折り紙問題は正直捨てても構わないというもの。今までなら、そのアドバイスでもよかったのですが、今年はこのアドバイスでは通用しませんね。

…うちの塾の生徒においても、あまりの出来なさ具合にショックを受け、自己採点をする気にすらなれないという子がいました。ちなみにこの子は比較的数学は得意で、北辰の偏差値は安定して60以上は取ってくる子です。はっきりいって、そういった子がふるいにかけられ、もう数学ではほとんど差がつかず、おそらく平均点は30点台になるのではないかと睨んでいます。

埼玉の数学は2限目ですから、精神的に幼い中学生にこのダメージは強烈だったものと思います。1限目に、昨年に比べて難しくなった国語、2限目にえげつなく難しくなっている数学。ここから、次の社会できちんと切り替えて立て直すことができたか?

正直いって精神力も求められた試験だったように思います。塾でも、学校選択の対策としての模試も実施しましたが、生徒の1人から実際に受けた印象として、※『サンプル問題』とかけ離れていて、ものすごい違和感を感じたといっていました
大問1から複雑な計算問題だけでなく、文章題が絡む形になっていた点。埼玉伝統の折り紙問題が消滅し、これまでに出題例のない空間図形の難問が出ていましたから…独学で過去問だけをやっていた子にはつらかったでしょうね。(今後やはり不安だからという理由で塾通いをするニーズは間違いなく高まると思います。あれだけ難しくなると独学で何とかなるとは思えなくなってくる。)

※埼玉の県教育委員会が今年は、こんな問題になるよーというイメージを告知したもの。大問1の計算問題が私立のように複雑なものとなり、応用力を試すという印象は残った。

それから、インパクトのある出題として、二次方程式の解の公式を変形して解けといった問題(ちなみにこれは共通問題)。東大の有名な数学の問題に円周率が3,05より大きいことを証明せよという問題がありますが、それと似た匂いを感じますね。つまり作題者は、中学で習う有名な定理や公式において、どうしてそうなるのかきちんと理解して使ってるよね?というようなことを問いたいのでしょう。今後教える側は直前にそういう原理・原則の確認をしていかないといけないのでしょう。



塾でできる対策として効果があったのが『間違い稽古』のトレーニング。直前の模試で、その練習を積んだ生徒はダメージが少なかったように思います。逆にできるだけ実力をつけてから受けたいという感じで、極端に模試を受ける回数を減らしていた子は不安していた点が露呈した感じになりました。過去に書いた記事から引用します。

歌舞伎の世界には「間違い稽古」という言葉がある。人は間違いをするものだから、間違いをしないように訓練するだけでなく、間違ったときに芝居の流れを壊さないように、間違いをした後の処理をあらかじめ練習しておくのだそうだ。さすが歴史のある伝統芸能は奥が深い。「人間」というものを分かっている。

「ミス」は「失敗」は起こりうるものだという視点からの指導はとても大切だ。伝統芸能に学んでおきたい。中学生はまだ精神的に幼いので、我々大人より緊張やパニックに弱い。そこを考慮し、できるだけ緊張やパニックに強くしておく訓練も積ませておきたい。試験当日に受けてしまう、いつもと違った「違和感」と戦わせておくのである。私はそういう訓練の一環として、受験直前に、受ける学校と傾向の違う問題をやらせることにしている。傾向の違う問題だけではなく、難易度もとびっきり高い問題の方が効果が高い。とびっきりというのはどれくらいかというと、偏差値55の学校を受ける子に偏差値70の学校の問題をやらせるのである。馬鹿げていると思われるかもしれない。でも私はこれをとても効果が高い訓練だと思っている。


本番で失敗しやすいタイプは、受験する学校に対して学力の余裕がない子と、几帳面な子に多い。私の経験では圧倒的に女子が多い。気合や真面目さが裏目に出るのだろう。そこで生徒たちに、めちゃくちゃに難しい、そういう問題をやらせてみる。はっきりいって手も足も出ない。それでも、取れるところを探し出し、1点でも多く取れるよう四苦八苦させるのである。たいてい弱気な子と真面目な子がまずこれを拒絶する。潜在意識が思いっきり拒否するのだろう。しかしこれは拒絶する子ほどやらせておきたい訓練だ。何回もやらせるわけではないが、こういう訓練をしておくと、傾向が変わっても、当日パニックになっても、リカバーしやすい

「あのねえ、こういう訓練をしておくと当日失敗することが減って、パニックにならないんだよ」という指導者の「暗示」も含めて、直前の「対策」としては不可欠の訓練だと私は考えている

やはりBタイプ(学校選択型)の問題の1回目は、ほとんどの生徒が数学で壊滅的な点数を取った。過去問をしっかり勉強していたとしても、大問1から私立高校にみられるような複雑な計算が出てきたような時点でびっくりしていたのではないかと思う。それからおそらくその結果を引きずったまま他教科に影響がみられたのも確かです。埼玉の入試の順番は国語→数学→社会→理科→英語という順番で解くため、B問題に初めて対処したとき、おそらく数学がとてつもなく難易度が高く、全然できなかったという子がほとんどで、その影響を少なくとも後の教科にも引きずっていた子が多かった。

こと、今年の学校選択の数学に関しては出題者の力みがあちこちに見られた印象を受ける。正直、今年はメンタルが試された試験だったかもしれない。埼玉県の入試は県教育委員会と学校教師や塾講師たちとの闘いでもある。少なくとも平成1桁のこらから過去問の推移を知っている人間としては、あの頃とは全く別物に代わってしまった。
来年以降の受験生にいえるのは、学校選択の問題を受けるのであれば、志望校を早く決め、学校範囲を夏休みぐらいをめどに全課程を修了させ、秋から全国や私立の難問を解かせていくことにしないと、直前の模試の結果を見てやっぱり学校選択の問題に決めた。などとやっていっては手遅れになります。比較的数学の得意な指導者の方から言わせたらこんな問題難しくないといえるのかもしれませんが、数学が苦手な受験生があれを解くのは至難の業です。比較的レベルが高い層が受ける試験にも関わらず、今回の数学の平均が30点台になったとしても納得がいきます。

学校選択問題を採択した高校が発表された際に、所沢高校と川越南高校については、この二校も採用するんだと当初違和感を覚えたものです。ここまで難しくなってしまうと、今度はこれまでとは逆の意味で差がつかなくなってしまう。なにごとも初年度の年は色々と混乱がつきまとうものです。今年の結果をふまえて、来年以降学校選択問題を採択する問題が減るのか増えるのか。今後注目しておきたい点です。

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by masa717h | 2017-03-05 09:17 | 埼玉入試 | Comments(0)