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野球好き塾講師のブログ

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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

<   2017年 10月 ( 16 )   > この月の画像一覧

中学受験を担当している生徒に夏以降ちょっとだけ変化だあった。お盆を空けたぐらいに「志望校はS1中学でいいの?」と尋ねたところ、「実はS2中学にいきたい!」と言い出した。これまで少し心配していたのが、近いからという理由だけでS1中学を志望校に決めていいのかと心配していたが、S2中学には演劇部があって、演劇部に入って活動したいというもの。こういう健全な理由なら後押ししてあげたいと思う。

もともとこの子の中学受験をやりたいと考えたきっかけは、某有名子役の難関私立中学合格というニュースだったというので、親から聞かされていた。それで、そのときに聞いていたのが、子役のオーディションも受けたりしていたとのこと。憧れは本田実結ちゃんだそうで、こういうのに疎い自分は知らなかったのだが、後で調べてみると『家政婦のミタ』でブレイクした子らしい。結構行動力があるなあと思ったのと同時に、夏期講習ぐらいから緊張感が緩和したのか、授業のなかでもよく笑うようになった。前までは、本当に反応が薄くて、きちんと理解できているのかすら、表情から読みとれなかったが、笑うようになっただけでも、授業のメリハリは効くようになった。

S1中学はここ最近特に進学に力を入れだしていて、付属の中学が出来たのもつい最近。中学から入るのならば、旧帝大クラスを目指せみたいな空気を全面に押し出しているので、小6からとスタートが遅かったこの子には難しい。下剋上受験みたいなパターンは、あれは例外中の例外。一方のS2中学は、昔から存在しているどちらかといえば、首都圏の有名中に入れなかった子達の確実な滑り止めみたいな中学として存在している。

どう考えても向いているのは後者の方かなと思うのだけれども、S1中もチャレンジするということになった。本当ならS2中だけに絞ったほうが合格はさせやすいとも思えるが…そこは本人の意思を尊重するしかない。この子は持病を抱えており、ここ最近変な天気だった影響もあり、塾もどちらかといえば欠席しがち。自身が担当している社会も、今まで3回ほど欠席されてしまったので、考えていたカリキュラムを削りに削って(削った単元については、冬期に復習としてやらせる)どうにか、今使っているテキストを1周できる段階にまで来た。11月後半からは、この2つの中学の過去問演習に入る。課題はまだまだ山積しているのだけれども、直前まで伸びると信じてやるしかない。
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by masa717h | 2017-10-30 10:31 | 指導メモ書き | Comments(0)
塾の講師をやっていると、毎年この子は成績を上げるのに時間がかかると思ったタイプの子がいる。兆候としては、わからない問題あるいは難度の高い問題に取り組ませたとき、すぐに「わからない」「できない」「無理」と考えることを放棄してしまう子。自身の経験では、圧倒的に女子に多い気がする。男の子はプライドがあるのか、すぐにはわからない、無理、できないと言うことは少ない。

これまでこういったタイプは何度も成績を上げるのに苦労した経験があり、大学生のアルバイト時代の頃からずっとこういったタイプの生徒を上げるにはどうしたらよいのか腐心した経験がある。今年の受験生にもやはりこういったタイプがいる。こういった子の指導はかなり難しい。なにせ、いきなり難問を与えても、まともに考えてくれないのだ。で、彼女らに共通して出てくるセリフ「できない」「無理」「わからない」の3点。思考は現実化するという言葉にある通り、何とか解説を終えてもその日のうちは理解できたとしても、結局後日同じ問題が習得出来ずといったパターンになる。こういうネガティブな思考を持っている子は今までの経験からかなり伸ばしづらい部類に入る。似たような子を指導していて苦労されている先生も多いのではないだろうか?

ところで、以前読んだ本のなかに、自己啓発の本ではあるがスランプ時期の行動方法としてどうすればいいかといったことが書いてあった。その本の中から内容を少し引用する。

営業マンをやっていた当時、私が得意としていた飛び込み営業から、はじめて経験する電話による営業(いわゆるテレアポ)をしてほしいと会社から言われたときのことです。正直、最初はまったく結果が出ませんでした。約2か月間は契約数0件、売り上げ0円で給料泥棒とも言われ悔しい思いをしました。「アウトソーシングの会社として大手企業のコールセンターや総務の設備管理を1手に引き受けます!」という営業だったのですが電話をかけても断られるという毎日でした。アポイントが取れて現場に向かっても、ただ名刺交換をして「仕事をもらえる気配がない」というさみしい結果です。あのときは「これでは本当にまずい!」と非常に焦っていたのを今でも覚えています。売り上げが全く上がらない状況に、会社もプレッシャーを与えてきて「退職」に追い込まれそうな状態でした。

このようなことで悩んでいた私は、休日の2日間にカフェや実家(家族に話を聞いてもらったり)に帰って、今後の仕事についての作戦を練ることを
えました。そして「私は、なぜこのような状態になっているのか?」「なぜ結果が出ていないのかと考えたのです。

・今まで得意としてきた飛び込み営業とは違って、結果が出ないということから楽しさを感じられない。
・仕事の達成感が生まれない
・その結果として、自身の営業パワーが落ち、担当者から、「気に入られない人」になっている(実際、そのときは電話をかければ「怒られる」ことも多くありました。

つまり私のスランプの原因は「仕事に充実感を持っていない」ということだったのです。それから私はある目標を作り、電話をかけるようにしました。それは「1日2件の訪問の約束を取る」ということです。しかし「訪問だけすればOK」という自分に甘い目標を立てました。これができたら営業はやめてしまって、営業の事務や自分の興味のある会社の情報を集めるという、心理的低い仕事をやろうと考えたのです。とにかく今まで飛び込み営業のときにやっていた目標の立て方である「会社の目標である契約を月に何件、売り上げ●●円を必ずやる!」とは決めず、「一日2件の訪問をする」ということだけにしました。このやり方を実行していくと、私は仕事が楽しくなっていきました。なぜなあ、「自分が考えたノルマを終えれば成功でありその日のアプローチは終了!」と考えられたからです。そして、小さな結果が出るようになると、目標達成の楽しさから1日2件を、1日3件、4件、5件と変えていきました。そうこうしているうちに、大手企業との受注が決まり、ビル1本立つぐらいの営業成果を持って帰ってくることができました。


スランプ時には、自分ができそうな「甘い目標」を立てることが重要です。

後日、知ったことですが、ある心理学者の法則を気づかないうちに私自身実行していたようでした。その心理学者の法則をご紹介しますので参考にしてみてください。

①目標はひとつだけにする
②数日じっくり考える
③以前立てた目標は避ける
④ごく普通の目標にする
⑤細かくポイントを設定し、ひとつずつクリアしていく
⑥自分にプレッシャーをかけ、サポートを得るために友人や家族に目標を話す
⑦定期的に「達成するとどう好ましくなるのか」を書き出し、利点を考えるようにする
⑧モチベーションと進歩の感覚を守るため、ひとつのステップをクリアしたら自分にご褒美を与える


なるほどねえ、既に実施済のものもいくつかありますが、目標を小分けに設定するってのはこういった子の指導は特に大切だと思う。難問を解く過程を分析していって、ひとつずつ小分けにしながらクリアさせて、気づいたら大きな山を登らせきれたことを実感することが大切なのだろう。そのためには、まずは小テストを工夫することからかな。


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by masa717h | 2017-10-27 23:53 | 指導メモ書き | Comments(0)
以前代ゼミの教育総研にて、高校の先生向けの指導スキル向上を目的としたセミナーに参加してきたときのことです。恩師でもある富田先生の授業を受講したのですが、そのときのセリフが印象的でした。知り合いに中学、高校の教員がいるのだけれども、彼らが言うセリフは、
中学校の先生「週3時間の授業では、英語に慣れるのが精一杯で、とても体系的にルールを教えている余裕はない。だからその先は高校でやってくれ…」と、一方で
高校の先生「基本的なルールは、中学校で終わっているはずだ、と。1年間でリーダーのテキストを終わらせるためには、いちいち細かいことまで時間説明してはとても時間がたりない…と」

要するに責任の擦り付け合いのような状態になってしまっている…と。じゃあ、結局どこでやるかといったら塾や予備校で…といった話になる。先日、5文型のことについての記事を書きましたが、今この5文型しっかり教えられない背景こういうところにあるんだろうなあと。公立の中学校でも、本当はしっかり教えたいのだろうけど、時間が足りないゆえ、この単元どうしても熟語という形で処理してしまうのでしょう。

実際、予備校でこの先生の授業を1年間受けていて、構文読解の授業を担当していたのだけれども、仕込みと称しておよそ2時間30分にわたって、5文型及び句と節の解説です。予備校の授業は1コマ90分なのだけれども、英語の読み方をイチからやろうぜ!といった形になる。他の授業は、1回目からテキストに入るのに、1コマまるまる仕込みの解説に使うもんだから、えっテキスト終わるのか?みたいな空気になるのだけれども、その仕込みが終わるとそこで授けた知識を使用しながら、バシバシ進めていくので、結果余って長文もやるぐらいの時間が余る。

ところで、今年の子たちは、理系的なセンスを持っていて、理科や数学が抜群に得意なのに、英語だけが苦手で…という子が結構多い気がする。高校に入ってからの英語は論理的思考の追及だから、この5文型しっかり教えることができたら、結構できるようになるんじゃないかなという子も多い。ただし、教える側がこの5文型をしっかり理解しておかないとただのパズル要素で終わってしまう。いろんな塾の先生がこの5文型の話はされているが、もし自分が今年の子たちにしっかり理解させることを想定したら、こんなことをやりたいと考えている。

① The man [ ]ed.
② The man [ ]ed angry.
③ The man [ ]ed a girl.
④ The man [ ]ed her a present.
⑤ The man [ ]ed her angry.

導入として穴の空いた例文を見せて、誰かこの文章1つでも訳せる人といった形で尋ねてみたい。多分、単語に穴が空いてるから訳せるわけねーだろみたいな顔をするはず。でも、この文章、①と③は無理でも、第2文型、第4文型、第5文型は、その型が表す趣旨が決まっていることが理解できていれば、②、④、⑤は訳せるのだ。方程式を解くような感じで少しずつ謎を解いていく形でやっていく。長文で未知語に出会ったときの推理や推測にもつながるし、英作文にもつながっていく。そうやって最後にそのからくりがわかったとき生徒はめちゃくちゃ嬉しいはずだ。



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by masa717h | 2017-10-26 11:23 | 指導メモ書き | Comments(0)
社会の集団授業の際に、毎回授業の後に振り返りの文章の項目として、何を間違えたのかと間違えた理由、間違いを防ぐためにはどうすればよいと思いますか?と答えさせる項目があるのだけれども、そこに決まって間違えた理由は知識がないから、どうすればいいかを尋ねると決まって知識を増やすと書く子が多いのが少し気になる。確かに社会にはある程度の知識は必要だと思うが、偏差値65を超えてきた辺りからは、知識よりもむしろ知恵を磨くべきなのだと思う。一応定義しておくと、知識とは誰もが知っているべきもので、知恵とは誰も知らないものである。だから、知っている知識を組み立てて知恵をひねり出すという意識を持ってほしい。今週は、公民の解説が進みすぎたので、北辰対策を進めるが、生徒には新傾向と称してこんな問題に取り組ませたいと考えている

次の文章を読んで、下の問に答えなさい

いま、日本にある自転車の台数は8000万台を超えていて、人口の半分以上の人が自転車を持っていることになる。だが、ヨーロッパの自転車先進国オランダでは、人口1570万に対して自転車の台数は1700万代もあるという。風車とチューリップで有名なオランダは、干拓によって海を陸地にした土地が国土の約4分の1を占める国だということを、僕は学校で学んだ。干拓で広がった国なら、たぶん坂道などは少ないのだろう。地形が自転車向きだから自転車が多いのかもしれない、と最初思った。でも、本によると、30年ほど前まではオランダも自動車道路をたくさん作ってきたという。ところが、1973年に原油の値段が急に上がった。この出来事の後、自転車専用道路を作り始め、今から約10年前には、本格的に自転車の利用を増やしてマイカーの利用を少なくする計画を実行に移したのだそうだ。

問:上の文章に関して、オランダやその隣の国のどいつで、自転車を交通手段として使うことを積極的に進めている拝啓には、環境についての厳しい見方があります。ドイツでは、森が酸性雨により失われかかっているという問題があるのですが、オランダではどのような問題が深刻になってきていますか。上の文章で得た知識に基づいて答えなさい。(麻生中学—一部改変)

かなり練られて作られた問題だと思う。もしかしたら正解する子は1人もいないかもしれない。それでも、この問題時間をたくさんとって生徒にうんと考えさせたやりたい。この問題、最後の上の文章で得た知識に基づいて答えなさいが心憎い。実際、知識がないとすぐに知らない→できないと諦めてしまう子は多い。ただ、それで諦めるよりかは、ダメ元でいいからありとあらゆることをやってみるんだよ!という話はしている。その代表的な考えが漢字を困ったら訓読みして考えてみようというもの。もう1つ生徒には観察力を上げる3つの条件をいつも言わせるようにしているので、この観察力を上げる3つの条件を言えるようになった子は多い(全員とは言わないが…)

①答ではなく手がかりを探す
②他の何かを持ってきて比べる
③目の前の現象を正直に見る

この視点を持ってもう一度問題文を分析していくと
いま、日本にある自転車の台数は8000万台を超えていて、人口の半分以上の人が自転車を持っていることになる。だが、ヨーロッパの自転車先進国オランダでは、人口1570万に対して自転車の台数は1700万代もあるという。風車とチューリップで有名なオランダは、③干拓によって海を陸地にした土地が国土の約4分の1を占める国だということを、僕は学校で学んだ。干拓で広がった国なら、たぶん坂道などは少ないのだろう。地形が自転車向きだから自転車が多いのかもしれない、と最初思った。でも、本によると、30年ほど前まではオランダも自動車道路をたくさん作ってきたという。ところが、1973年に原油の値段が急に上がった。この出来事の後、自転車専用道路を作り始め、今から約10年前には、本格的に自転車の利用を増やしてマイカーの利用を少なくする計画を実行に移したのだそうだ。

問:上の文章に関して、オランダやその隣の国のどいつで、自転車を交通手段として使うことを積極的に進めている拝啓には、①環境についての厳しい見方があります。②ドイツでは、森が酸性雨により失われかかっているという問題があるのですが、オランダではどのような問題が深刻になってきていますか。上の文章で得た知識に基づいて答えなさい。(麻生中学—一部改変)

手がかりが環境問題ということと、ドイツと比べるという点まではおそらく多くの子は気づくだろう。問題は③のところ。環境問題として生徒が知っている知識として地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨などが挙げられるが、ドイツでは酸性雨となっているので、酸性雨ではないことは確か。③の文章から「海抜が低い」ということを読みとらないといけない。そうすると、海抜が低い→地球温暖化→海面上昇につながる。だから正解は、「低地帯の多いオランダでは、温暖化による海面上昇の影響が大きいこと」とでも書けばよい。

これ、オランダの知識など一切必要なく、またこの問題本文の中に一度も「低」という漢字が出てこないことが難易度を押し上げている。それをしなかったことに出題者の意図を感じる。ここまで分析できる子はいないだろうからこれは解説のしがいがある問題ともいえる。こういった問題でうんと考えさせることが、思考力・判断力・表現力を鍛えることにつながっていくのだと思う。(続く)



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by masa717h | 2017-10-24 09:43 | 指導メモ書き | Comments(0)
先日、学校選択を見据えてのことだが、夏休みに中3のカリキュラムは1通り終わったため、平成27、28年度の2年分を実施した。その結果を見たうえで、今後の数学の進め方を決めるとしていたが、個人的に今年難化するのは英語だろうと思っている。県教育センターが出したコメントによれば、ざっくり言うと昨年度は難しすぎた。今年は出題の仕方を工夫するとしているので、各塾対策が進むので、今年は昨年に比べれば軒並み平均点は上昇するだろう。

…問題は英語だ。昨年のデータの開示を見てたが、ボーダーラインの壊滅的な点数のボーダーの子はほとんどいなくなっている。おそらくリスニングはみんな満点とかそんな感じだったのではないか。私立のように、県立の入試問題には文部科学指導要領の領域は超えてはいけないというルールがあるので、これを超えて難しくさせることはできない。そこで考えられる難化のさせ方として

①リスニングをもっと速いスピードで流す

②長文をもっと長くする(又は従来の穴埋め要約を復活させる)

③英作文のテーマを抽象化する(答えが書きづらいテーマを出してくる)

このうちどれかを踏襲してくるだろう。個人的には②が危ない。何せ配点が高いところでもあるので昨年よりもここをいじってくる可能性が十分にある。

ところで、解説を俺がやるとしたら、どう考えても長文に行く前にやっておきたいのが5文型の解説なのである。今、5文型は公立の中学校でやっていなくはないのだが、どう考えても熟語と処理としてごまかしている感じが強い。第1文型から第5文型まで十分に解説する時間がないのだろう。比較的進度の速い子については、大学生の講師でも大事さがわかっていて触れるのだけれども、たいていの生徒は学校の授業に上書きされてしまうので、5文型は指導するタイミングが非常に難しい単元ともいえる。なので、間接疑問文、関係代名詞を終えた、このタイミングでやるのが最もベストだと思われる。そしてやるなら、これはレベルの高い、低い生徒に関わらずどうしてもやらせておきたい単元なので、多分かなり時間をとってやりたい。そのための指導案をいま画策しているところ。(この話続きます。)



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by masa717h | 2017-10-23 15:30 | 指導メモ書き | Comments(0)
ずっと放置していたこれの続き。前回は思考力・判断力・表現力の力をつける前にその前提として当たり前だけど、知識力をつけるという内容を書いたように思う。基本、塾の指導方針としてもまず最初に覚えるっていうことだと思います。で。差がつくのはその後…夏休みぐらいを目途に覚えるべきことをしっかり覚えたらどうするか…まあ、これについては各教科特質があるでしょうし、自分自身も明確な答えを持っているわけではありません。あくまでも、自分のなかで考察したメモ的なものとして読んでいただければ幸いです。

ところで先日、以前紹介した超優秀学生講師として紹介したN先生が無事に就職活動を終えたので、そのお祝いも兼ねてスタッフと一緒に飲みに言ったときのことです。N先生は一般職から内定をもらったそうですが、教育に関心がある彼は自分自身のなかでのチャレンジも兼ねて、首都圏の大手塾の社員にも応募してみたんだとか、結果的に最終選考まで残ったそうですが、最後の最後で採用に至らなかったそうです。二次、三次とほとんどが模擬授業の実施だったそうですが、そのとき指摘されたのが発問について、発問して間髪入れず生徒を指名するのではなく、発問し間を置いて生徒を指名するようにとアドバイスされたそうです。なるほどなあと思いました。発問→間髪入れずの指名になると、指名された子が考えなくなってしまう、発問をして十分な間を置いてから生徒を指名する。そうすると、指名されるかもしれない緊張感で、生徒が全員きちんと考えるようになるということです。これが集団授業の『間』って言われる力のことですね。かくいう自分もそれができていたかとなると、うーんってなってしまう。決してただ板書を移すだけの授業にはなっていないとは思うが、これは意外と見落としがちな点かもしれない。自分の授業においてももう少し工夫する余地がありそうだ。

個別指導の講師を研修する立場からいっても、昨今何といっても映像授業が主流になっているため、模擬授業をさせると発問もなしに終わってしまう若い講師の子がよくいる。彼らの授業のお手本は、映像授業なので、ただ単に流れていく映像のイメージを実現させてそれで終わりとなってしまっていることが多い。

塾ではよく言われることだが、応用問題を解く際に必要なのは、原理や原則をしっかりと理解している子であろう。えてして当たり前のことほど教えるのは難しいものである。これが如実に現れる筆頭科目は数学かな。ただ、自分は数学の専門家ではないため、少し本の力を借りることにします。最近読んだ本のなかで、面白かったなと思う部分を引用します。なお、内容は交換の法則ですが、これを六年生に教えに言った先生の話です。

六年生の学級に補教に行った時のことである。算数の授業であった。教科書を見ると、交換の法則が出ていた。子供たちに聞くと、全員「わかります」と言う。
a+b=b+a a×b=b×a
が説明してあった。これを覚えさすだけなら三十秒もあればできる。しかし、それでは算数の授業とは言えない。内容を理解することと、覚えることは別だからである。(中略)そして次の4問を出した
①4÷2=
②4m÷2=
③4÷2m=
④4m÷2m=

全問正解は一人もいなかった。特に②や④を「できません」と答えている子が目立った。本当にできないのは③だけである。②も④も四年生ですでに習っているはずのことであったが、正解は5名であった。(中略)続いて次の問題を出した
⑤4×2=
⑥4m×2=
⑦4×2m=
⑧4m×2m=

今度は⑤も⑥も正解が多かった。しかし、⑦と⑧は正解は一人もいなかった。全員「できない」「わかりません」と答えていたのである。⑧は8㎡になるのである。
「みんなは面積の出し方を習わなかったかい?」と聞くと、「あっ!そうか」とおどろいたような声をあげていた。
「⑦はできるのです。なぜならかけ算では交換の法則が成り立つからです。4×2m=2m×4とすることができるからです」と説明すると、今度
もびっくりしていた。「君たちは交換の法則を習ったとき、『なんだ、簡単だ』と思ったでしょ。算数の原理はどれも簡単なのです。しかし、それを理解し、使いこなせるのは大変なことなのです。どれほど、簡単に思えることでもしっかり勉強してください」

中学生でも、この内容しっかり理解できている子は多くないんじゃないかな。今年の学校選択問題は、数学の難問ばかりかピックアップされましたが、一番本質的なのは、こういった考え方がしっかりできるかということなんじゃないかと思います。(続く)

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by masa717h | 2017-10-20 10:33 | 指導メモ書き | Comments(0)
前回の記事を書いていて、そういえば西谷先生のコラムと似ているなーと思ったので、昔のテキストを引っ張り出してきて、確認してその内容をここにも記載してみたいと思います。西谷先生は、今なお予備校で一線をはっているカリスマといっていい講師ですね。自分も昔授業を受けていたので、いわゆるカリスマといわれる講師の方って、受験生のモチベーションを上げるのがものすごく上手なのですね。自分自身が講師になったときも、ある意味で教え子が悩んでいたり、勉強してもしても成績が上がらず、落ち込んでいる生徒に力になれるよう声掛け次第でまた変わっていくことも可能だと思うのです。以下、引用します。

大リーグのイチローは部活が終わり、一度帰宅したあと、バッティングセンターに毎日通っていたという有名な話がある。疲れた体に鞭打って、200球以上ものバッティングを繰り替えていたそうだ。その気の遠くなるようなバッティング練習で、イチローは何を得たのだろう。まずは、いくつものパターン化された動きだ。つまり、体のなかにどんな現実にも対応できるぐらいの圧倒的な数の型の蓄積ができた。おそらくイチローは行き詰ったとき、かつて行った基本の反復練習に今でも戻ってみるのではないだろうか。

目標を実現するには、2WAYのアプローチが大切だ。基礎を徹底し、そのうえで実践に持っていくこと。実践で行き詰ったときは、基本に戻って打開すること。この2つの道を常に自分のなかで両立させていないと、行き詰ったときにスランプが長く続く可能性が出てくる。実践で行き詰ったときに生きてくるのが本当の「基礎力」だ。予備校の勉強だったら基礎問題、ピアノだったらバイエル教本、サッカーだったらドリブル練習。どんなものでもはじめのうちは、基本といわれるものの反復練習をする。一流のサッカー選手でも、常にドリブルやリフティングなどの基礎練習を念頭に置きながら行っているのである。彼らはその基礎練習のなかに、将来の勝利や成功を見ているのだ。基礎の礎は「いしずえ」とも読む。建築物の大黒柱を支える土台を置く石という意味だ。

20代は、人生の土台ともいえる時期でもあり、この時期に何を見つけ、どんな基礎力を積み上げたかで、その人のその後の人生が決まってくるといっても過言ではない。もし、人生で大きな何かを手に入れたいのなら、ひとつこれだと思うことを妥協もせずに、徹底的にやりぬくことだ。僕の20は何もなかったといえばなかったが、英語の勉強だけは毎日続けていた。その蓄積は今の仕事で、技術的にも精神的にも僕を支えてくれている。細くても続いていく一本の線は、あとで振り返ったときとても大切な支えになる。

何でもいい、妥協せず徹底的に続けてみよう。基本を固めることで、実践で行き詰ったとき、原点に返ることができる。そのとき、基礎は本物になる。
本当の基礎とは、実践で使えるものだけを言うからだ。

一問一答のような基礎問題を淡々とこなし、北辰のような実践的な模試の問題でできなかったところを分析し、またその分野の基礎をコツコツと固めていく。できる子には、それが備わっていますね。ただ闇雲に言われたからやるということではなく、今の自分に必要だから計画を実施する要領でやっていく。そういしたら塾は今後必要なくなるでしょう。そんな子を育てていきたいものです。

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by masa717h | 2017-10-19 11:07 | 指導メモ書き | Comments(0)
定期テスト前にもしっかり自習を頑張っていたSさん。北辰、今回の定期テストと思ったような結果が出ず、少し焦っているように感じる。ところでSさんは西武ライオンズのファンでその中でもベテランの栗山選手がお気に入り。最近、めっきり野球の記事を書くことが少なくなってきているので、栗山選手がどんな選手なのかというと…



多分、この動画がいちばん彼がどんな選手なのかよく分かると思います。キャプテンや選手会長を歴任したほどの選手なので一言で言うと男気あふれる選手ですね。で、家にある古いオフィシャルのファンブックの中にこんな言葉が書いてありました。


…簡単に内容をかいつまんで説明すると2009年度の栗山選手は開幕からスタメンを勝ち取ったものの、26打席ノーヒットを記録するなどとにかく苦しんだシーズンだったということが書いてあります。その当時は焦りもあったのでしょう。状態を回復するために3か月ぐらいかかったとも…そのなかにあるセリフから

大事なのは、練習を積み重ねて無心で取り組むこと。
当たり前のことですが、やっぱりそれが一番大切ですね。いい時の感覚よりも、いい状態で打った時の感触を大事にしたい…」

…流石、プロ野球選手は言葉の重みが違う。彼女が北辰が点数を取れなかった原因もおそらくは、国語の時間配分の失敗でしょう。一科目目の出来が数学のケアレスミスの多発など、他に引きずってしまったのだと思いますが、おそらく彼女自身そのことにもしかしたら気づいていないかもしれません。彼の言う感触とは塾講師の言葉で置き換えるなら小テストで満点を取るイメージを実現させることかな。

彼女には今度授業あるとき、この言葉を読ませてみよう。苦しい経験から得られることは大きい。




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by masa717h | 2017-10-17 13:04 | 指導メモ書き | Comments(0)
先日第5回の北辰の結果が返ってきて早速内容を確認。先月より、3教科、5教科の偏差値は微減といったところですが、どういうわけか社会だけは突出して伸びていました。今回から新たに公民が範囲に加わったので、夏休みから講習とった子には先取りの範囲としてやらせていましたので、今回から圧倒的に伸びた子がたくさんいました。これはいけるんじゃないかと、後期の授業を受けた子の平均の偏差値を算出してみると…

67、64、65、64、59、57、46、51…

これを8で割ると…

10月後期社会受講者平均59,125
まじで、これ偏差値をあと1上げればいいとかではなく、あと0,9で目標到達。前期の時点ではすさまじく高い数字であったが、これでおそらくもう少しで手の届くエリアに近づいてきた。これから、公民の配点が高くなってくるので、まずは苦手な子たちはそこを重点的にやってもらう。これで、後期の社会の授業をやる意味というのも出てきたので嬉しく思う。

65前後の子たちはこれをキープする形で、60前後の子たちもどちらも今回の定期テストが地歴の範囲全部ということもあり、ある意味では北辰対策になっているため、実際歴史が苦手でそうとうやりこんだそうだが、定期試験にはあまり出なかったと嘆いていたが、おそらくはその勉強は直接北辰の結果に直結してくるはず。後は、今回50いかなかった子を俺がフォローしてあげればいい。テストが終わった直後にその話をしたら、やはりそうとう悔しかったのだろう。授業後テストが終わったばかりで疲れているなか1時間ほど自習していった。

社会が本当に大の苦手だったH君も連続で50を超えた。最近では、俺公民はめっちゃ得意ですっていえるようになってきた。まあ、10月の北辰は範囲が狭いからしっかり対策を施せば点数取れるのは当たり前。ただ、この1分野でもできるというのが、今後に繋がる。

ところで、このブログによく出てくるハカセ君は、H君の部活の先輩で、彼がH君をたまに歴史分野とかを熱血指導してくることがある。ハカセ君の頭の中にあったのは、『とりあえず、アイツの成績を社会で北辰50は取れるようにしてやらねえと…』

ハカセ君の目標は達成した。後は、受講者の平均偏差値60到達という俺の目標を到達するのみ。夏休み前に宣言した目標是非達成できるように頑張ろう(俺も生徒も)。


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by masa717h | 2017-10-15 10:10 | 北辰 | Comments(0)
集団授業を受けている社会の子たちに、毎回書かせている項目の中に間違えた問題と、どうしたら間違いを防げるか?ということを常に書かせるようにしている。本当なら、英語、国語と同じようにやってみてもいいのだが、まずは実験段階でという感じでやらせてみたが、書かれてくる答えに目を通すと圧倒的に多いのが知識を増やすと書いてあるもの。

これを書いてくる子が圧倒的に多い。ただ、野球に例えるなら攻撃が大事。そのために、対策としてはたくさん素振りをして練習する。そして、あまり気づかないのか、守備を改善する。つまり、ミスを減らすと書いている子はほとんどいない。攻撃も大事だが、えてして守備も同じくらい大切である。強いチームというのは、攻撃もさることながら、守備も安定していてミスがほとんどないのである。

模擬試験の採点をしていると、その子に限ってミスの型のようなものが、本人も気づかないうちに出来上がってしまっていることがある。
例えば、問題を最後まで読まないために起きてしまうミス。また、答えるべき因果関係が逆になってしまっているミス。こういったことをちょっと改善するだけでも点数は大幅に伸びるはずなのだが、それに気づいていない子があまりにも多い。以前の集団授業でそんな話をした。

以前に、学年トップを目指しているSさんに、定期テストの振り返りの文章を書かせていたら、4回ぐらい次は見直しをしっかりすれば…と書いていたので、少しだけアドバイスをした。実際にテスト状況を想定して、じゃあ見直しをしっかりやってみてとやらせて、それでも点が取れなかったのだから、どうするべきなのかを考えないといけない。

ところで、Sさんの中学校は昨日から試験で、昨日も塾に自習に来ていたのだが、その自習のノートに書かれていたタイトルが大変興味深かった。そのタイトルは

自分の「 」を見つけるノート

と書かれていた。うん、「 」には何が入るのかちょっと気になったが、すばらしい発想だと思う。もしかしたら、その「 」の中に入るのは、自分の強みなのか、それとも自分の弱点なのか。今日は聞く暇がなかったので、今度聞いてみよう。

これは別の子だが、ケアレスミスをよくやりがたな子については、自分のしでかしたミスを分析して、そのミスを本番前に書きだしてチェックリストを作ろうとアドバイスをした。

実際、これは最近知ったことだが、飛行機のパイロットは離陸前に一連の手順を確認しているそうだ。代ゼミ時代の恩師の富田先生のはしがきの中にこんな言葉が書いてあった。

試験ではかなりの緊張を強いられることは、諸君もよく承知だろうが、そうした緊張は適度なレベルに抑えておかないと考えられないミスを犯したりする原因となる。これは例えば、離陸直前の航空機のパイロットによく似ている。彼らは(それまでにかなりの経験を積んでいるにもかかわらず)離陸前には極めて緊張した状態になると言われている。そのような彼らが離陸前に実行するのが、チェックリストの確認である。これには離陸中の一連の手順を再確認するという効果に加えて、パイロットの精神的な安定を図るという二重の効果がある。そして、彼らは安全に離陸していくのである。諸君の入試も、途中で止めることができないという点で、飛行機の離陸によく似ている。本番に入ってしまえば、つぎつぎと適切な手順を利用して問題に対処していかなくてはならない。躊躇したり、焦っていたのでは途端に失速してしまうからだ。だからちょうどパイロット達と同じように、本番の直前にもう一度基礎的な手順を再確認しておくのは、ただがむしゃらに問題を解くこと以上に大切なことである…

なるほど。定期試験の直前の授業は、この言葉を踏まえて再度基本事項を点検しておくというのが重点なのだろう。彼女には、英語の演習を解いたときに、今までのミスを分析していき、一緒にチェックリストを作っていった。出来上がったリストは以下のようなものである。

□英作文や文章を書く時、ピリオドや?マークは正しくつけられているか
□整序英作文(並び替え)は斜線で全ての語句を消しているか。また時数が余るや不足などの見落としている条件はないか
□間接疑問文は 主語+動詞+疑問詞+主語+動詞の基本的な形になっているか
□分詞は、前からの修飾のパターンか、後置修飾のパターンか、その見極めがしっかりできているか
□make A B でAをBにするという正しい対応になっているか。また、三単現のSや受動態の見落としはないか

これぐらいなら、開始3分ざっとで、いいからどこかこういったことを書いていくのは、講師がただ見直しをしっかりしてなんていうより、はるかに具体的で効果的だと思う。結果が返ってきたら再度検証してみよう。



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by masa717h | 2017-10-13 09:43 | 指導メモ書き | Comments(0)