ボールペン戦略
暗記という覚える行為を行うためには、何よりもまず書くことが重要だ。たいてい、モノを覚えるのが苦手な子たちはそういったことすらやっておらず、春季講習においては要点集とにらめっこを始めていた。伸びない子の典型的なパターンだ。何よりも書くという行為を重ねて、それでもなかなか覚えられないときになってはじめてアドバイスの効力が増すのである。
特に頑張ってほしい、指定強化生徒の子には全員あるボールペンを配布した。そのボールペンはハイテックの0,4アクアブルーのボールペン。代ゼミの今井先生が基礎力がない子たちに薦めていた手法である。とにかく、ボールペンを1本カラにするまで書きまくるという手法である。
こういったボールペンの減り具合を見て行けば、誰が頑張っていて誰がやっていないのかすぐに見ぬけてしまう。ボールペンを配布したのはそういった意図がある。指導者側の頑張れという煽りも含んだ作戦である。そういったなかでなかなか覚えられず
「どうしたら覚えられますか?」
というのが、暗記への質問の正しいあり方だと思う。暗記にも上手い、下手がある。上手な暗記の仕方というのを授業のなかで伝えていけば、おのずと覚えるのも速くなるだろう。冬期には、そんな流暢なことをやってられないと、彼らには何よりもモノを覚えるという行為の重要性と脳の中に暗記を速く要請する思考回路を構築してほしい。それが、今回の夏期講習を暗記に設定した何よりも理由である。
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