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野球好き塾講師のブログ

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TOEICの勉強や西武ライオンズの雑感とか

ヒデオ君とハカセ君(教室の教育力)


今年の中3生で以前にも紹介したヒデオ君とハカセ君は塾で自習をするたびによく、社会の問題を出し合っている。2人の問題を双方ともに見せてもらったが、流石に2人とも社会がよく出来るだけあって、きちんとポイントを抑えている良問が多い。もし、2学期に社会の集団授業をやるとしたら、許可をへて中3全員に解かせたいぐらいなのである。こういうのは、教室の教育力と呼べばいいだろうか?参考になったブログから引用させてもらう。

教師がお説教をするより、自分と同じくらいの成績で、自分と同じくらいサボリだったヤツが勉強をバリバリと始める方が、子どもにはショックだ。子どもは実は自分の位置づけをとても緻密にやっている。アイツには絶対勝てない。アイツよりは俺の方ができる。アイツと俺は同じくらい。アイツは俺よりちょっと成績はいいけど、俺の方が頭いい。

テストが終わるたび、その判断に間違いはなかったかどうかを確認する。
「な~な~お前何点やった?」
あるとき、自分よりできなかったヤツが猛然と勉強を始める。最初の反応はこうだ。
「おいおい、何真面目にやってんねん。」
馬鹿にしながら、茶化す。でも、実は内心ドキドキだ。そいつの成績が上がらなかったら、ほっとする。
「ほらみてみい。一緒やって。勉強したって一緒やって」
自分のみっともなさに気づくことなく、頑張った者をけなす。友達はそれでも勉強を続ける。勉強はやってすぐ成果は出にくい。一回の定期テストではなかなか出にくいものだ。しかし続けていれば、その次のテストでは確実に結果が出る。このときだ。ショックを受けるのは。自分より勉強ができないと思っていたヤツが自分よりうんといい成績を取った。人によっては、まぐれだのなんだのとからかうヤツもいるかもしれない。でも内心では大きなショックだ。

「こいつは俺よりアホやったのに、真面目に勉強して俺よりいい点数を取った。」

点数がよかったことよりも、自分にはできなかった努力をやって結果を出した。自分がやったことのないことをやった。これは相当にショックが大きい。最初は認めたくない。まぐれだと思いたい。その次の結果なんて、そいつの成績が下がることを祈ったりもする。でも一度押し上げられた成績は下がらない。そいつは自発的に勉強を始めたのだ。しかも結果を出す気持ちよさも体験したのだ。下がるわけはない。ここで、よーし俺も、と一念発起する。これが「教室の教育力」だ。そのとき教室でオーラが一番強いものが、クラス全体に広がっていく。教室の中で3人ほど頑張るヤツが出てきたら、その頑張りを指導者はさりげなくクラス全体に分かるようにしなければならない。オーラが弱ければ、指導者がそれを増幅してやればいいのだ。上手に褒め、同調する者が増えるように持っていく。

うまくやれば、頑張るヤツが増えてくる。その数がクラスの3分の1を超えたら、全体に広がるのはあっという間だ。そのクラスは飛躍的に成績を伸ばす。一番オーラの強いものが全体に広がっていくと言ったが、もしやる気のない者が一番強いオーラを出していたら、それが教室全体に広がる。指導者が気をつけなければいけないところだ。(引用おわり)

実際にうちの塾のなかでも、ひがみではないだろうが、○○君や○○さんは頭がよいなどと思ってしまっている子はいる。
はっきりいって、ヒデオ君は最初から出来るという子だったわけではない。というか、うちの塾に来て、俺が担当した子において、最初からむちゃくちゃできたという子は皆無だと思う。(ハカセ君の社会は例外)。


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by masa717h | 2016-08-16 15:18 | 指導メモ書き

by masa717h