ほめて伸ばすは諸刃の剣
○褒められて伸びるタイプと自称する子で伸びた子はほとんどいない
今年の塾生でも、春先に「私、褒められて伸びるタイプなんです。」と言ってきた子がいて驚いたのだが、やはり成績は下降気味。褒められて伸びるということは褒められること(ご褒美)自体が目標になっている。子どもたちは、仮にご褒美や褒められることがなくても、やるべきことはきちんとやる子に育てなければならない。
「何かもらえる(褒められるから)、やる」のではない。
「やったから、その結果として褒められる」のである。
「褒められる云々」は付属品でしかない。大切なのは「やること。」しかし、「褒められて伸びるタイプ」と自称する子、および「うちの子は褒めて伸ばします」と言う保護者のお子さんは、この原因と結果が逆になっている。「褒めて伸ばす」のでない。正しくは「伸びたから褒められるのだ」。だから、褒められて伸びると自称する子は、要求されるレベルが上がったとたんに伸びなくなっていく。
(中略)
勉強が苦手で、でも褒められたい子は前回褒められた行動を、どんな場面でも反復する。しかし、教師側はその生徒に成長を望んでいるわけだから、一度褒めたことや、前回褒めたレベルのことでは、こんどは称賛しなくなる。そこでワンランク上の自分に成長していく必要があるのだが、いつまでも褒めることが目的の子は、そこに成長はない。結果的に成績が伸びなくなる。褒めて伸ばすをポリシーにすると危険なのはここ。
褒めて伸ばすことは、もちろんたいせつなこと。しかし、それ自体を躾のメインにしてはいけない。
「褒めて伸ばす」を実践したいのなら、そこに「成長」「レベルアップ」「ステップアップ」というキーワードがセットでなければならない。そして。「褒めて伸ばす」の最も危険なことは、学年が上がるなどして、要求されるレベルが上がった場合にめったに褒められることがなくなったその子が、すっかりやる気を失ってしまうことである。
M先生は、この記事を見て誰のことを言っているかピンときたようで、もう少し早くこのテーマを扱ってほしかったと言っていました。
直近の定期テストでN君頑張ってはいたものの、英語も含めて納得いく結果には達していなかったようです。それでも、今回きちんとよい点として一〇〇回ぐらい教科書をいっしょに音読したので、その部分は完全に点が取れたとともに、悔しさを前面に押し出してきたので、ようやく受験生の顔つきになってきたかなと思います(遅いかもしれないけど)
点がとれなくて悔しいって思えるのは大事なこと。
あと三か月、意地と執念でどこまで点数を引き上げられるか、こういう状態の子はやっぱり伸びるスピードが違う。それまで、とにかく苦手な英語と向き合うことを避けて、逃げてきた面はありますから。後は、残りの授業でしっかり点をとれる状態に早急に仕上げるようにもっていくこと。それが、自分の役割です。
M先生から担当を引き継いでから、M先生の倍以上の課題を与えてきました。英語はなかなか伸びるのに時間がかかる分だけ、ここから意地と執念でくらいついてもらいたい。
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