冬期講習 前半終了 自己不信が最大の敵
1限から8限まで目いっぱい授業を入れるとさすがに疲れるので、お昼の3限目の授業だけは休憩時間として(といっても予習やることが多かったけど)それ以外はギッシリ授業を消化しました。この直前の時期に中学受験生の生徒がインフルエンザにかかってしまってということを除けば概ね満足いく仕上がりなようです。
ただ心配なのは以前、模試で極端に成績を下げてからネガティブ思考がなかなか拭いきれないSさん。学校の成績はかなり満足いく内申点だったようです。実技科目で稼いだそうです。ただし、24日から実施している模試については絶対に落としてほしくないようなところを落としているため、こちらとしては相当に頭が痛い。模試のような極限状況に追いつめられると、どうしても『無理』『できない』と早々にあきらめ、白紙解答を平気で作ってしまう自己不信が現れてしまう。
ただし、英問英答のような形式になってしまうと、聞かれていること事態は単純なことであっても難しく考えすぎてしまうのが次の課題になっている。少なくとも、ここのところで部分点だけでも拾いにいく執念を見せてもらわないとね。英単語や熟語の進み具合もまだまだ。長文読解はあくまでもどう考え、解くのかを伝えていくスタイル。そこで与えられた道具をどのように次にいかすのかを考えてほしい。ここまでやってきた内容を軽く触れると、
設問を解く手順は?
下線部に冠詞のaやthe を見たとき、文の前後どちらを確認しなけばいけないのか。
文中にandを見たときにどのように処理しなけれないけないのか
前置詞byとwithはどのように使い分けるのか?
文のどこかに対比になっているところはないか
enjoyやfinish といった単語を見たら何を思い浮かべなければいけないか。
Letsの言い換えを4通り言い換えられるか?
…長文を読んで解説していくたびにこういったことをしつこいぐらいに何度も確認していく。
ここまで一緒に長文を解いてきた子については、違う問題でありながらも解き方は一緒と確認してきた。
復習とは次の予習のことだよ。
Sさんには、そんな風に伝えて、毎回この長文和訳はしっかりやってきているようだ。ただし、形式や不慣れな問題になるとすぐにできないと思いこんでしまう。このネガティブ消し行動をもう少し続けないといけないようだ。こういった子に限って何回かある直前の本番そっくりの模擬試験を『もっと実力をつけてから…』といって頑なに数字や数値を出すことを厭うように思う。
昨年はそれで手痛い失敗をしたので、今年は本番と同じ極限の緊張感を全ての回しっかり受験してもらうことで本番に強くなれるのだと思う。
とにかくこの子にとっては自己不信が最大の課題だ。しっかり勉強しているというのなら、火事場の馬鹿力を見せてほしい。そのリミッターを自分で外せることができたとき、きっと受験生としてでなく、間違いなく大きく成長できるはずだから。
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