3月某日
埼玉在住野球好き塾講師さん(32)は、人知れず悩みを抱えていました。その悩みとは…
『これほど難化してしまった埼玉県立学校選択問題の英語。…来年度の生徒にどう立ち向かわせるべきか。昨年と同じ指導では、また足元を救われる可能性だってある。年間で何をどこまで彼らに落とし込むべきなのか…』
早い話、来年度も大ピンチなのです。9回裏の時点で盤石だったクローザーがまさかの同点ホームランを打たれ、その後12回裏まで試合は進みノーアウト満塁で1点取られたらサヨナラ負けという場面で、これから野手が投手としてクリーンナップに対峙しなければいけないようなそんな状況なのです。そこで野球好き塾講師は比較的授業が手薄な春期講習期間を利用し2人の巧のもとへ訪れたのでした。
↓ミュージックスタート!!
その巧とは …
栗山巧……………ではなく
かつて通っていた代ゼミのもとへ訪れ、今回たまたまスケジュールの都合がつき、お会いすることができた2人の予備校の講師に直接問題を見て頂き、幸運なことにアドバイスをもらえたのです。
野球好き塾講師が持ってきたのは、今年度実施された埼玉県立の学校選択問題の印刷された冊子。相談する時間は時間にしてわずか30分程度。このような悪条件で、巧はどのようなアドバイスを与えてくれたのでしょうか。
第1章 基本カリキュラムの見直し
相談させていただいた1人、妹尾先生は『蛍雪時代』と呼ばれる4月号に大学受験の詳細なカリキュラムを載せており、たまたま昨年のものではありましたが、持ち合わせていたので、これを参考にカリキュラムについていくつかアドバイスをいただけたのです。ただ、従来の基本的な方針は変わらず、なるべく早く中3の単元を終わらせ演習に移行するのがよいだろうとのこと。仲本先生からは、夏休みぐらいに長文の長さに慣れるために英語で書かれた同じぐらいの絵本を読み込ませる期間を作ってもよいだろうとおっしゃっていました。
今、候補を挙げるなら学校選択受ける子全員サッカー部だから、サッカーの歴史とかかな。
第2章 巧のこだわり
昨年も行ってきましたが、無料体験の授業に参加し、2人の授業を受けて感じていたことは2人ともあることにたいしてこだわりを持っていたことです。妹尾先生がアツく語っていたのは、辞書の使い方について
二重予習という視点…ふだん、英語が苦手な子ばかり担当しているので、予習についてこういった長文問題は本番と同じ形式で解いてみた後で、今度は辞書ありで制限時間なしで解いてきてもらう形。今年担当する子たちはこの形式を踏襲します。ただ、これ北辰でもやってほしいことなんだけど、こういったことがしっかりできる子を育てる必要がある。
音読、暗唱のススメ
2つ前の記事でも書きましたが、体験授業でやはり仲本先生が仰っていたのは音読、暗唱の重要性について。
私は異常な熱心を持って英語の学習に専念したが、このときの緊急切迫した境遇から、私はあらゆる言語の習得を容易にする一方法を発見した。
このかんたんな方法とはまずつぎのことにある。非常に多く音読すること、決して翻訳しないこと、毎日一時間をあてること、つねに興味ある対象について作文を書くこと、これを教師の指導によって訂正すること、前日直されたものを暗記して、つぎの時間に暗誦することである。私の記憶力は少年時代からほとんど訓練しなかったから、弱かったけれども、私はあらゆる瞬間を勉学のために利用した。まったく時を盗んだのである。できるだけ早く会話をものにするために、日曜日には英国教会の礼拝にいつも二回はかよって、説教を傾聴し、その一語一語を低く口まねした。どのような使い走りにも、雨が降ってももちろん、一冊の本を手に持って、それから何かを暗記した。何も読まずに郵便局で待っていたことはなかった。こうして私はしだいに記憶力を強めて、三か月後にははやくもわが教師テイラー氏とトンプソン氏の前で、いつもその授業時間には印刷された英語の散文二〇ページを、もしあらかじめ三回注意して通読していたならば、文字どおりに暗誦することができた。この方法によって私はゴールドスミスの『ウェイクフィールドの牧師』の全部とウォルター・スコットの『アイヴァンホー』を暗記した。過度の興奮のために私はごくわずかしか眠れないので、夜中にさめているすべての時間を利用して、夕方に読んだことをもう一度そらで繰り返した。記憶力は昼間より夜ははるかに集中するものであるから、私はこの夜中にくり返すことは最も効果があることをしった。私はこのような方法をなんびとにも推薦する。このようにして私は半か年の間に英語の基礎的知識をわがものにすることができた。
(『古代への情熱 シュリーマン自伝』シュリーマン著 岩波文庫 ) 仲本先生のブログから引用させて頂きました。
また、なぜ音読がこれほど重大視されているのに塾で浸透していかないかといえば、一言でいってしまえば
お金(収益につながらない)にならないからだ!!
とも、すがすがしいぐらいバッサリ言ってくれました。なるほど、俺がいくらオーナーに音読が大切だと伝えても、それでお金をとってまで授業が企画できるほどではないからね。そんなことは、日々自分でできることだといったところで、できていないのが今のうちの塾の課題です。
第3章 そして伝説へ
2人の巧から刺激をもらった野球好き塾講師は早速昨年にはなかった取り組みを始めたのです。
そして、一学期の中間試験が始まる前に学校ワークの巻末まとめ例文の日本語・英語を中1から中3までの書き起こしをわずか一週間で終わらせたのです。なんということでしょう。エクセルにある※1シャッフル機能を用いてデジカメのように位置で丸暗記する生徒を撲滅するために、何度でも問題の並び順が違う問題をやり直させることができるのです。
さらに、同時進行で3年分の英語教科書の和訳も作成していたのです。これにアナログ穴埋めワークを取り入れることにあり、教科書暗写を何度でもできる状態が完成したのです。まさにアーリーワーク!
周りの声「例文暗記のエクセル書き起こしに、3年分全てのプログラムの和訳が既に完成だと!?3か月も経たずにか!?化け物か」
野球好き塾講師「ニューカリキュラムは伊達じゃない!!」
今後、作成されたいったカリキュラムそして教材がまた新たな伝説を作っていくことでしょう。
※1エクセルにあるデータという項目を利用すると行や列の順番が入れ替えられる。オーナーに作成法を教えてもらって、『シャッフル』の魔法をマスターしました。いや、この場合はキテレツかな。
※2 某番組となんか、酷似しているような構成になっていますが、フィクションです。気分を悪くされた方がもしいるようならごめんなさい。
いつもご訪問ありがとうございます。参考になった、勉強になったという方は下記バナーをポチッと押していってください。可能な限り毎日記事を更新するモチベーションになるのでよろしくよろしくお願いします。<m(__)m>
にほんブログ村
More